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逃亡者日記R

あらゆることから逃げ続けて二次元に逃避する倒錯者escaperの雑記書きなぐりブログ

2021.05.22 Sat エロゲーレビュー:神様のような君へ -To you like goddess-

9連休取れたのにまったくゲームのモチベがわかず、さりとて何もする気がせず、無為に過ごしたという…。おかげでGW中の完走は0でした…。

0 公式等
http://www.cuffs-cube.jp/products/kamikimi/

1 キャラ
プレイ順はツクヨミ→霧香→ラナ→ソフィア→愛彩梨→玲音
特段ロックはなし。

攻略順としてはツクヨミ最後を推奨する意見も多いが、ツクヨミとの王道ボーイミーツガールとして読むことを考えると、最初にツクヨミをやって共通から一本通しでやるのも悪くはない。
ツクヨミ√を先にやる問題点は、霧香√の主要部分が早々に分かってしまうことか。

(1)ツクヨミ
センターヒロイン。CV:夏和小。
このキャラ目当てでやった。すべての√で万能性を発揮。

(2)ラナ・リデル=ハート
探偵。CV:春野美波。
幼児化。

(3)朝倉霧香
今流行りのバーチャルアイドル。CV:明羽杏子。
最近いろんなゲームにバーチャルアイドル(っていうかVtuber)いますね。

(4)黒鳳玲音
生徒会長やらクラッカーやら。CV:実羽ゆうき。
攻略できる方の悪役。

(5)ソフィア・リデル=ハート
ラナ姉。CV:奏雨。
酔っ払うとエロエロ。

(6)神無月愛彩梨
バーチャルアイドル。CV:小鳥居夕花。
この声でアイドルはダメだと思います。なんでかは(禁則事項です)

2 システム
特段の不満はなし。ボイスファボは欲しいけど。
厳密に言うとシステムではないが、結構誤字が多い。パッチは当てたほうが気にならないだろう。

3 音楽・演出
特筆はなし。

4 シナリオ:全体構成
ツクヨミ、ラナ、霧香がメイン(パッケの3人)で、それぞれにサブ3人がぶら下がっている構成。
シナリオとしての核はツクヨミ√だが、作品のテーマや伏線の貼り方を踏まえると霧香√も重要。
また、最近仕込まれるエロゲも珍しくなってきた(と思っている)が、ラナと霧香√はBAD√が仕込まれている。中だしでBADってまた古典的な

5 シナリオ:個別
(1)ツクヨミ
冒頭でも述べたが、割と王道の機械少女ボーイミーツガールものといった感じ。ロボットとの恋愛であるが、ロボットとの恋愛そのものに物語の肝を持ってきているのではなく(要素としてはあるが、大きなウエイトではない)、ツクヨミの出自が√のテーマ。
別れから再開までのカタルシスも悪くはなく、主人公もほどよくカッコいい。というより、シナリオが一番捻てない。
物足りなさを指摘する意見もあるが、他2つのメインが若干重めで捻っている感じ。

ツクヨミの動画のアップロードはレーヴァークーゼンAGがやったこととルート中ではなっているが、動画自体は霧香の目のカメラで撮影したと考えられる。そのことから、アップロードはソシエタ・トリエステが行ったものと思われる。カメラの存在がイリーガルなため、その後は特段の動きを取らなかったのではないだろうか。

(2)ラナ
シナリオの構成は若干妙。
というのも、ラナのエンド自体はなんかよくわからない放り投げ方をされて終わるので、「う、うーん?」ってなるのが正直なところ。
ツクヨミ-玲音や霧香-愛彩梨が主-従の構成になるのに対し、ラナ-ソフィアはある意味ソフィアの√は追加というか、連続性があるものになる。
そのため、ラナ単独だと消化不良感があるのも事実。というか奇跡で終わらせてるし。Kanonか。

(3)霧香
シナリオは重め。というより、ヒロインに対してやっていることが割とえげつない。2000年代のエロゲか。
冒頭にも述べたが、ツクヨミ√をやっていると結構早々に霧香の目がカメラになっていることが分かってしまう。私は正直盗撮サイトの話が出てきた段階でピンと来てしまい、話の大筋も多少予想がついてしまった。これが逆だとツクヨミ√中のアップロードが何故霧香視点なのかがピンとくるようになるのだと思う。

BADもライターの性格が出ていて、結構黒い。ラナBADは塊斗はクズって感じがしたが、こっちは狂気に落ちた感じがする。

(4)玲音
ツクヨミ√からの派生。
ヒロインと結ばれる都合から仕方がないとはいえ、玲音の義兄は見つからない。
ツクヨミ√の方が収まるところに収まっているのではないだろうか…
ツクヨミ√の流れもあり、塊斗は一応格好いい。射精は早いけど。

(5)ソフィア
ラナの項でも述べたが、ある意味ではこちらも本筋。むしろラナに対してきちんと問題解決をしたのはこっちの√。
ただ塊斗が結構クズ。ツクヨミと3Pまでしてるし。
酒を飲みまくって依存症になるついでにセックスしたり、シリアスなんだかギャグ何だかよくわからないシナリオ、というのが正直なところ。

(6)愛彩梨
霧香√からの派生。アイドルモノ!って感じのシナリオだが、サブヒロインの√の割にはヒロインの扱いが微妙に重い。霧香といい愛彩梨といい、なんでこうひどい目に会うのか…。

6 考察
(1)「神様のような君」とは
解釈としては2パターン。

①「神様」が「C-AI」で、「神様のような」は「ツクヨミ」。
一番シンプルに解釈するならこれ。C-AIはすべてのAIを統括していつことから神の如き存在であり、C-AIそのものであるツクヨミは神様のような存在である、という解釈。

②「神様」は「進化したAI」であり「神様のような」は「C-AI(=ツクヨミ)」
ツクヨミ√及び霧香√を踏まえた解釈。
C-AIとBIG-SYS両方の課題が、AIの進化の壁である。
前者は恋愛を学ぶことにより、後者は人のすべてを記録し、人に完璧に寄り添うAIを作ることで、より高度なAIになろうとした(後者はくろえにより、神様と称されている)。
①での解釈は「ような」を「=」で解釈するが、②の解釈はようなを「like」で解釈する。即ち下記の通り。
 ②-1
 進化したAIではないものの、恋愛を通してそれになりつつある「神様のような」存在と  なったC-AI及びツクヨミという解釈
 ②-2
 恋愛というものを学ぶ前の「神様のようであるが、まだそうではない」存在であるC-AI 及びツクヨミという解釈

結局時系列というかどの時点で切り出すというものでしかないのだが、神様のような、という解釈は、②の考えではないかと個人的には思った。

(2)トリエステの悪事とは
会社としてのシナリオ上の悪事は実は多くなく、生体モニターチップを埋め込んでの人の生活の記録のみ。人生共有サイトはくろえ単独の犯行であるし、S-CHIPの方は白銀研究所が持ちかけている(病院が加担しているので片棒は担いでいるが)
検査のための期間が同じなので微妙なミスリードだが、霧香が埋め込まれたチップとラナが埋め込まれたチップは性質が違うものと思われる。(とはいえノウハウがあるから白銀研究所の依頼を受けていると考えることもできるが)
加えて、S-CHIPでの不正プログラムインストールについては、金銭的なものを除いては、トリエスタとして得をするものではないと考えられる。

(3)ラナとソフィアの家は
情報は2つ
・羽田と成田の中間で、大体1時間くらい
・競馬場まで1時間くらい
後者は大井競馬場が羽田の近くなので、条件としてはほぼ≒として考えてよい。

あいにく識者ではないのだが、検索した限り羽田-成田間のエアポート快特は約1時間40分とあったので、この沿線の中間あたりであれば条件は満たしそうである。

7 エロシーン
ソフィアとツクヨミの3Pはソフィアで計上、ラナとソフィアの3Pはラナで計上、ツクヨミと玲音の3Pは2回とも玲音で計上、霧香と愛彩梨との3Pは愛彩梨で計上。
見て分かる通り、結構複数プレイが多く、特にツクヨミは本人で5枠あるのに、他に複数プレイで3枠持っている。
逆にラナはメインヒロインなのにソフィアとの複数プレイはラナ計上されるという不遇。

ツクヨミ:5。フェラ、初夜、制服、電脳空間分身プレイ、屋外奉仕
ラナ:5。初夜、私服フェラ、幼児化、ソフィアに見せつけながら、ソフィアとの3P
霧香:4。オナニー、制服、私服、屋外目隠し
玲音:4。フェラ→初エッチ、ツクヨミ3Pパイズリ、フェラ、ツクヨミ3P
ソフィア:5。初夜、メガネ、授乳、泥酔屋外、ツクヨミ3Pパイズリ
愛彩梨:2。霧香との3P、アイドル衣装

8 総合評価
総合的に見ると、悪くはない。
CV夏和小狙いでやったところはあるが、面白かったとは思う。

シナリオはコンパクトにまとまっており、ボリュームはちょうどいいと感じた。
一方で、ラナをもう少し本筋と絡めた方がいいのと、ここまでサブキャラを攻略させる必要がないのでサブを全部取っ払って、ラナ√にソフィア√の要素を絡めながらリバイズしつつ、メイン格をもう一人付けたほうが良かったのでは、というところは個人的に思った課題点。

9 その他
CS移植が出るそうですが、なんと追加ヒロインがいる。移植で完全新規のヒロインを入れるというのは、一時期のエロゲでは多かったが最近はあまり見かけない気がする。
声も裏名義の方なので、ちょっと興味あり。
というか最初から入れろ。

いじょ

2021.04.27 Tue PCゲーレビュー:9 -nine-

エロシーンは付けてくれ頼む…

0 関連ページ
・公式
https://9-nine-project.com/

・このblog
Ep1
http://escaper0702.blog.2nt.com/blog-entry-129.html
Ep2
http://escaper0702.blog.2nt.com/blog-entry-134.html
Ep3
http://escaper0702.blog.2nt.com/blog-entry-135.html
Ep4
http://escaper0702.blog.2nt.com/blog-entry-137.html
ゆきいろまでやった上での考察
http://escaper0702.blog.2nt.com/blog-entry-138.html

1 キャラ
(1)九條都(CV:福圓美里)
新章で誰がメインかと言われると、恐らく都。
本編未描写だった能力の覚醒後のCGが描かれ、そもそも新章のとっかかりがEp1都BADからの分岐。
BADがED2のような感じになり、事実上の2√となる。
その意味ではシリーズを通して、最後のトリをもらった形となる。

(2)新海天(CV:種﨑敦美)
(3)香坂春風(CV:山岡ゆり)
(4)結城希亜(CV:藤田茜)
あとの3人は扱いに大差がなく、ED後の描写が少しある程度。
イーリス打倒後の記憶をインストールされ、その後が描かれる。

2 システム
新章だけやる人間は当然に想定されるため、そのためのスキップ機能は搭載しておくべき、とは思った。
豪華版を買ったのだが、正直「新章単体のほうが良かったなこれ」と感じてしまった。

これを解決するために、セーブデータ落として新章だけやることに…。
結果として、セーブデータ提供者の名前が最後の最後で登場するという問題が…。

3 音楽・演出
ゆきいろから特筆して追記することはなし。

4 シナリオ
自分でやった考察のけじめを付けながら振り返りと考察を行う。

(1)最後の観測
「最悪の結末へ分岐しうる枝が、残ってしまっている」→「最高の結末を、掴むために」という形で、都の後ろ姿でゆきいろが終了してからの続きを描く。この最後の観測とは、なんであろうか。

これは都BADのことであった。
最悪の結末とは、与一との接触による都の死亡ということになる。

しかしこの√が起点とはいえ、最終的にはすべての枝で与一の脅威は取り除かれている(直接の描写はないが、この枝の影響を受けて、天の枝でもアンブロシアを飲んで与一は消えている)。
反対に考えると、他の枝でも最悪の結末に分岐しうる可能性はあったとように思われる。

では、ここに対する答えは何か。
それはもう都に対してソフィーティアが言及した「特異点となりやすい」性質によると考えられる。

そもそもオーバーロードによる剪定が行われている以上、大半のBADはそこへ行く道すら与えられていない。
それにも関わらず、石化にいたるBADが残されていたのは、もう都の特異体質によるものであると思われる。
ゆきいろでは「翔に影響を受けた人間の行動によって分岐してしまった枝」というソフィーティアの言葉がある。
これはその裏付けではないだろうか。

そうなると、この√の与一に対してなぜイーリスはアーティファクトをばら撒いたのか、といった別の疑問は湧く。
単に最後っ屁で襲撃をするなら、天の枝の方がよっぽどやりやすい(ゴーストとの接触が早いため、与一から翔への認識がかなり早いはず)。

恐らくだが、オーバーロードが与一側にない以上、現状で発生している枝しか動きようがないのではないかと思われる。
そうなると、翔と与一の接触が果たされない枝の場合、そもそもとして与一側がどうしようもない。
消去法で、都の特異点により発生した(枝が残ってしまった)都の石化の枝しか、与一の接触の余地がなかったのではないか(この√は魔眼を使用しているため、明確に与一が都へ接触している)。

もう1つの考え方として、都が覚醒する日付以降はすべての枝の都が覚醒するため、与一の能力が全部落とされることになる。そうなると、与一が活動できる枝は更に少なくなってしまうのではないか。

(2)これはHappy Endなのか?
最終的にHappy Endになったものだと思われる。
前回ゆきいろ後に行った考察で「都」と「天」の枝のHappy Endについて考察したが、与一の無力化が図られ、全アーティファクトの回収がおこなれた以上、全てが解決したことなる。

そして最後にナイン=プレイヤーがこの世界の観測を離れ(ゲームエンドの名前を入れる部分)、めでたしめでたしということになる。
これは即ち最後に残った、犠牲が大きいが剪定もできない、イーリスを倒す枝すらも、扉を閉じることにより終わらせる(=何も起こらなかった枝を作る)こととなり、すべての懸念事項を回収しきったことになる。

5 総合評価
シナリオとしてはかなり短く、正直この分量で、シナリオ単体に差をつけて豪華版買わせるメーカーの根性に結構批判も来ているが、シナリオそのものの意味はそこそこに大きい。
ゆきいろ読了後のカタルシスと、そこに残る小骨が刺さったような違和感を最後に回収して、ナイン(=プレイヤー)を世界観から遠ざける、という終わらせ方は、最後まで唸らせるものであったと個人的には思う。

問題がある点は、シナリオ核心部分ではない、いわゆるイチャイチャ部分をもっと増やすべきであった。これがあれば多少は納得ができた(それに伴い、新規CGはもう少しあってもいいと思った)。

エロシーンがないことはもう最大にして最強の難点だからもはや多くは語るまい。
そこさえ問題なければ、有終の美をしっかり飾れたように思う。

ただ、上記を差し引いても、9-nine-という作品はいいものであったし、この新章によりきれいに完結した。
この作品に出会えたことに対して、最大限の感謝を。


いじょ

2021.03.31 Wed 雑記:令和2年度を振り返る

社会人10年目がまもなく終わろうという中で、令和2年度とは何だったのかというのを、このblogのテーマであるエロゲを中心に振り返ってみようというお話。

1 プレイ本数
令和2年度はフルプラ5本のロープラ5本をプレイ。
(ちなみに、令和2年で見てもフルプラ5本のロープラ5本)
年間にやったエロゲ本数で見ると過去最高となった。
(プレイするの結構遅いので…)

一時期、プレイ後にblogに感想をつけるのをやめていた時期があったが、それでもここまでエロゲやった年度はなかったように思う。

2 新型コロナウイルスが与えた影響
今年度ここまでプレイしたのは、まず間違いなくコロナの影響である。
即売会、ライブ、ボードゲーム等の交流にかかる時間がほとんどなく、一時期はゲームセンターすらも行けない中で、消費型のコンテンツに割く時間がかなり確保できた、というのは大きい。
一般人の方でも、いわゆる積ん読の消化が捗ったという話も聞く。

ソシャゲの台頭で、TCG、ゲーセン、エロゲなどが過去に比して衰退した際に言われていたのが、少ないユーザーの時間を奪い合うコンテンツが多くなった、ということである。
それを踏まえるとコロナというものは、ゲーム等の消化コンテンツ側から見ると、ライバルのコンテンツがユーザーの時間をキャッチできない中で、ユーザーの時間をある程度取り戻すきっかけになったのではないか、という考えもできる。
(実際、巣ごもり需要でSwitchは引き続きバカ売れという話だし)

3 プレイ傾向
今年度取り組んだのは、新作というよりはちょっと古めの作品がメインであった。
気になっていてもやる暇がない、というゲームが結構あったので、それに取り組む時間ができたのはありがたい限り。
最近は本当に全然できていなかったので…。

4 まとめと今後
30代の壁ではないが、確かに新規のコンテンツを吸収する力が自分の中で急速に衰えていると感じる。
マンガもあまり読まなくなり、読むにしても旧作のリバイバルという状況。

そんな中で、何とかある程度のエロゲに向き合う時間を確保してプレイできたというのは、自分の中で大きい1年であった。まだまだやれる、という言い方は老人のようだが、どこかでオタクとして徐々に衰えていくことを恐れていた自分にとっては、プラスになった1年のように思う。

この記事では個別のゲームを振り返ることはしないが、9 -nine-とPieces(加えて、年度内ではないが2月にやった喫茶ステラ)をプレイ出来たのは大きし、このレベルの作品にしっかり向かえる時間が確保出来たのは僥倖であった。

明日からの来年度について。
私事では異動があり、より忙しい部署に行く中で、時間が今までのように確保できるのか、という不安はかなり大きい。
一方で、コロナの感染状況は落ち着きを見せず、世情としては1年前と変わらず不安渦巻く年度開始になるように感じる。
(とはいえ、1年前は家から一歩でも出たら死ぬぞ、と言われかねない緊急事態宣言ではあったが、今の状況はそういった感じはしないが)

令和3年度はどうなるのか、といった答えのない問いを投げかけてこの記事を終わろうと思う。

2021.03.15 Mon エロゲーレビュー:タマユラミライ

4月から異動が決まったので、突貫工事。
本当はもうちょっと2〜3月でエロゲ出来ればと思ったんだけど、何だかんだで諸々時間使ったので、多分今年度の完走はこれでラスト…かな。

0 公式等
https://www.fanzagames-digination.com/azurite/tamayura/

1 キャラ
プレイ順は由岐奈→花子→みだり→白
白のオーラスだけ√ロック。

攻略順としては、由岐奈は3人の中で最後が無難。
みだりと花子は緩めのシナリオなのに対して、由岐奈はメインよりのシナリオで、
白√も由岐奈√の理解を前提としているため、連続してやった方がシナリオの理解は進むと思う。

(1)神掛由岐奈
センターヒロイン。CV:八ツ橋しなもん。
めんどくさい系黒髪はつよつよってばっちゃが言ってた。

(2)水晶石みだり
貴族で淫魔。CV:くすはらゆい。
祈芹ちゃんでおっぱいは凶器。

(3猫天宮花子
青髪水虎。CV:杏花。
共通とキャラが変わってる気がする…。

(4)小伯白
お化けお姉ちゃん。CV:杏子御津。

2 システム
特段の不満はなし。

3 音楽・演出
みだり√最後の蝶が飛ぶシーンや、由岐奈と花子の魔法陣の展開はよかった。

4 シナリオ:全体
全体としては、「1 キャラ」冒頭でもちょっと触れたとおりだが、由岐奈→白の流れがシナリオの根幹。妖異2人の√は逆に脳死イチャイチャなので、由岐奈を最初にやると若干面食らうかもしれない。
シナリオ構成は共通3章で、個別が各3章。唯一回想にエロシーン2枠使っている由岐奈√が他のヒロインよりボリューム多めなイメージ。

「彼女は、落とし物を探している」という導入からもわかるが、1つの軸は由岐奈√。この落とし物がシナリオの鍵で、オツキサマが一つの鍵となる。
少なくとも、シナリオ上、白が由岐奈の後に攻略されるのが要請されている構成となっている。
白√以外は最終的に白に執着しなくなる√なので、それはそれで、という感じでエンディングを迎える。もっとも白はどこかに行ってしまうが…(明確に描写されるのは由岐奈√だけだが)。

5 シナリオ:個別
(1)みだり・花子
シナリオの核心には触れず、といったところ。花子が好意を向ける流れが若干急な気がしなくもない感じか。
みだりが他の√で最終的にどうしているのか気になるところではあるが、禁忌を犯しているわけではないので、適当に帰ったりしているのだろうか…(他の女の子とくっついているのに、1つ屋根の下生活を続けるのかという)。

花子√はバトル要素もあり、固有の妖異も出てくるが、みだり√はご都合主義ハッピー√で、特に固有の妖異等は出てこない。というかビデオレター撮るだけだし…。とはいえメイン2人がちょっと重いので、箸休めにはいいかもしれない。
特に関係を刺激をしないからか、蒔奈は割と最後までいる(由岐奈の落とし物を解決しない限りはいるのだと思うが、その場合いつまで経っても由岐奈は初潮が来ないことになる…)

(2)由岐奈
このゲームにおける基本的な伏線が拾える√。
由岐奈の落とし物がオツキサマであり、白復活のキーアイテムとなること(実際に使って復活させることはないが)
白の正体が幽霊であり、睦季が他のキャラと添い遂げることを選んだ時点で執着がなくなり、白が消えること(実際、他のルートでもシナリオ最終盤くらいで白の登場はなくなっている(みだり√の結婚式のあたりなど))。
睦季が転生者であり、2代目と3代目(当代)魔法使いが同一人物であること(初代が別人物であることはみだり√で分かる)。
フェレスに魔力をもらったこと(代償の内容は白√でわかるが、代償が発生することは花子√で説明がある)。

√をやった後にOPムービーを見ると、なるほど、と思わせる演出がある。
これに限らず、結構√終盤のシーンがムービーで使われている。

ちなみに白√で単独のCGをもらっている。

(3)白
グランドエンディングであり、睦季も白も正しい流れへと戻ることとなる。
フェレスの本来の姿、初代魔法使い、白と紅の関係などの伏線を回収するが、メインどころの伏線は由岐奈で回収しているので、そこまで新事実は多くない。

由岐奈√の続き、という側面もあるので、蒔奈は一切出てこない。

ありがちといえばありがちだが、ご都合な復活に頼らず、しっかり転生ENDにしたのは一応評価。鯉の妖異(名前忘れた)については√冒頭で示されるので、何かしらのご都合主義があるのかと思わせて、意外に固いところに使ったなという感じ。
最後の卯子鳥サマへの落とし方も、作品全体を通して考えるとうまいまとめ方だなとは思った。
ただ、最後のCGを見ると、あれ姉弟に転生したんじゃねえだろうな、と思わなくもないが…。

一方で、白と睦季の執着とかその辺りが若干入り組んでいた印象はあった。睦季、白、紅の3者の関係と、睦月の「白を救えなかったその事実」というところに落ち着くのかなというのが個人的解釈。

タマユラミライというタイトル伏線回収も行われる。「ミライは、タマユラのように不確かだ」という言及のみだが。

6 考察
(1)白√以外の3√はHappy Endなのか?
この作品全体から考えて、客観的に調和を取っているのは、睦季まで正しい流れに戻る白ルートである。
また、他の3√での白は、白√で下記の言及がある。
 
 ひょっとしたら、僕がちゃんと他の子を選んでいれば違ったんだろうか
 白姉ちゃんも、すぐに一人で旅立つ決意をしてくれたかもしれない。
 けど、僕はまたも自分の手でやることに拘った。

即ち、他の√では誰かを選んで、睦季が白への執着がなくなった時点で、白は旅立つことになる。
一方で、睦季については、特段そういったことはない(というより、フェレスに魂を渡したり、睦季だけ正しい流れに戻るのはバッド√であろう)。
主人公(=睦季≒プレイヤー)の主観という意味では4√すべて幸せな結末になるが、客観的に考えると、果たして全てが解決しているのか、というのは若干疑問が残る(というより、睦季の存在に若干不安定さが残る)。

(2)3√の睦月のその後は
そもそもこのゲーム、まともな人間と恋愛関係になっているのはなんと1√だけである。
・由岐奈
由岐奈が70年添い遂げる気満々であるが、互いに人間としての寿命を全うして最も普通に終わりそうな√である。
・みだり
「死が二人を分かっても」の下りでもあるが、明確に寿命の違いは意識している。睦季もまさか再転生はしないだろうから、いよいよまで添い遂げるのではないだろうか。
・花子
一番よくわからない(
まあこれも妖異との恋愛になるので、当然寿命差は出るだろうが…。

7 エロシーン
全員5枠だが、由岐奈だけ本編の回収は3で、おまけで2枠回収。逆に白はシナリオの展開上、明らかにおまけが適さないので本編中に5枠回収する。

由岐奈:制服、裸Yシャツ髪コキ、私服、制服2回目、水着パイズリ
みだり:制服、同フェラ、制服パイフェラ、私服青姦、水着69青姦
花子:制服、水着、制服(教室)、メイド、体操着
白:私服、制服授乳手コキ、制服パイズリ、私服スク水、私服69パイズリ


8 総合評価
シナリオボリュームはどちらかというと短めで、話自体もテンポはいいのでさくっと読み終わる作品。章分けもされているので全体の進捗がわかりやすいのもプラス。そういう意味では社会人とかが手を出しやすい方。
シナリオの中身ははっきりと別れていて、みだりと花子はキャラゲー寄り、由岐奈と白はシナリオ寄り。評価は人次第といった感じではあるが、私的には箸休め的に読める√があるのは、むしろメインの読み疲れがなくていいのかなと思うが、シナリオの展開自体は予想しやすい方に入るので、読後感は並。
絵師さんも実力が確かな方がお二人担当されていて、声優さんもキャラに合っていると思うので、キャラの魅力は平均以上。
トータルで考えると、公式のキャラ紹介を見て琴線に触れるキャラが居れば、そこそこ満足できるかな、という感じです。

9 その他
音声作品があるので、こちらも是非(これの感想書き出すとまた変な方向にいくので割愛しますが)。
escaperは音声作品を出してくれるエロゲ企業さんを応援しています。


いじょ

2021.02.08 Mon エロゲーレビュー:ココロネ=ペンデュラム!

エラいプレイに時間がかかった…(足掛け半年くらい)

0 公式等
https://clochette-soft.jp/korolum/index.html

1 キャラ
プレイ順はリールゥ→つむり→千早→菜砂→澄香
リールゥと澄香の間に半年くらい期間空けてるけど…。

(1)神代澄香
センターヒロイン。CV:小鳥居夕花。
このゲームをやった理由は抱き枕セットで買ったことと、CV小鳥居夕花。
音声作品を出すんだ(

(2)小町谷菜砂
妹。CV:桃山いおん。
個人的にはプレイ後で一番印象が上がったキャラ。

(3帯刀千早
同級生。CV:桃井いちご。
√でのキャラがすげえ違う。

(4)綾森リールゥ
元気系後輩。CV:野々原まどか。
他ルートの賑やかしのイメージが強い。

(5)館ノ川つむり
やる気ない系後輩。CV:飴川紫乃。
この娘も√入ると結構かわいい。

2 システム
ADVの基本的な機能は全部あるので、特段の不満はなし。
立ち絵鑑賞とかその辺もあり。
まあクロシェットはサキガケジェネレーション以来だしな…。

3 音楽・演出
特筆点はなし。

4 シナリオ
厳し目の言い方をすると、全体的にまとまりがなくてとっ散らかっている印象。
マギアというファンタジー要素をメインにしつつも、各ルートではマギアがメインかというとそうでもない。
どちらかというと、各√家族が中心テーマ。

主軸のマギアが、各ルートでは扱いがマチマチ。
澄香√は割と扱いがいいが、千早√はライトランスを中心としつつも能力を通した人間模様がテーマ。
一方で菜砂√は菜砂の成長がメインで、別に総司郎の能力もフレイムタクトも大して関係しない。
(シナリオとして、フレイムタクトにそこまでの意味がない)
つむりはやはり母親を追い求めるのがテーマで、戦闘シーン以外のマギアはそこまで意味はないし、
リールゥも同様(正直、あまり記憶がないが…)

各√の視点から「マギア」に関する中心テーマを掘り下げるというわけではなく、√によってマチマチの関わり方をするので、全体としてなんとも言えないシナリオのとっ散らかりを感じてしまった。
個人的には、ここは割とマイナス評価。

澄香√と菜砂√が主人公の素性を掘り下げる意味では一段上の扱いではある。

5 エロシーン
菜砂とリールゥが枠5、残り3人は枠6。
とはいえ、枠6組は同一CGでの回想がある関係だと思われる。

6 総合評価
カミカゼ、プリコレ、サキガケと比べると…うーん…という出来なのが正直なところ。
昔と比べて冗長、重めのシナリオは避けられつつあるといっても、軽くする方法を間違えたのではないか。

逆を言うと、気になったヒロインだけやって終わり、であまり問題ないゲーム。
√に他の√の伏線がばらまかれていたり、Trueを見ないとシナリオの意味がわからない、というタイプのゲームではないので、つまみぐいして終わり、には向いてる。

いじょ。