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2020.05.03 Sun エロゲーレビュー:9-nine-ゆきいろゆきはなゆきのあと

基本的にこのblogのエロゲレビューはプレイ直後に書くようにしている(仕事の都合で1週間とか置いているときとかはあるけど)。
それは感想というものを時間が経った後に書くのは、記憶、心理的両面で難しいと考えているから。
一方で、考察的なものはいろいろ考えて、多少置いた後に書いた方が味がでるものもあると思っている。

何が言いたいかというと、プレイ直後なので若干まとまりがなくてもそこは大目に見てくれると(
あとあまり言うことでもないですが、ネタバレ満載。悪しからずご了承を。

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Ep1
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Ep2
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Ep3
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1.キャラ
今までは攻略ヒロインしか述べてなかったが、シリーズ締めということもあるので一通り述べようかなと。
あとキャラとしての評価は、一応シリーズ通したものにする。

(1)結城希亜(CV:夏和小)
Ep4メインヒロイン。
√に入ると化けるタイプ。夏和小さんのかわいさがこれでもかという感じで出ている。
Tシャツかわいいし、ヒーローコスのえっちはすげえ欲しかった。
シナリオ面でも対イーリス決戦兵器として、締めを担当する。

(2)九條都(CV:澤田なつ)
Ep1メインヒロイン。
他の√で「九條さんのことが好きなんでしょ?」というような、微妙な当て馬扱いが気になるが、
シリーズのスタートアップを担当できるポテンシャルはあるヒロイン。
あと戦闘シーンの活躍がEp2、Ep3より多いため、Ep4で少し救われた感はある。

(3)新海天(CV:沢澤砂羽)
Ep2メインヒロイン。
沢澤砂羽さんで実妹ということで、日常シーンでもかわいさが光るため、その点は恵まれているキャラ。

(4)香坂春風(CV:渚しろな)
Ep3メインヒロイン。
Ep3では戦闘面でのキーパーソンだったが、Ep4では抑え目。
裏人格の出番がぶっちぎりで少ない。

(5)ソフィーティア
ついに姿が登場。
言わずもがなキーパーソン。イーリスとの同一存在であることはEp3で明らかにされていた。
シリーズを進めるたびに徐々に協力的になっていく。

(6)成瀬沙月
クラス担任、幼馴染、巫女という属性もりもり。
攻略ヒロインではないものの、Ep2では資料の提供、Ep3以降ではイーリスの依り代、
Ep4Trueでは翔以外で唯一ナインとの干渉起点になるなど、協力者サイドのサブキャラクターとしては
随一の活躍。

(7)深沢与一
最終ボス。
Ep1では(おそらく)蓮夜を石にし、Ep4では協力を申し出た蓮夜を殺し、
最終ボスとして、絶対悪とも言える邪悪さを発揮。
逆にEp3では撤退時にアーティファクトを翔にわたすなど、協力的な部分もある。

(8)新見翔
Ep1~Ep3では主人公。
Ep4でも翔の視点で動くのは間違いないが、主人公といえるのは「ナイン」に変わる
(と個人的には思っている)
能力はオーバーロードとされてきたが、実際は世界の目の欠片を取り込んだことによる能力と、
アーティファクトの性能を引き出せるオーバードライブ(ただし、その能力の根拠の描写はない)。

(9)ゴースト/レナ
Ep1~Ep2では完全に敵、というかEp2のボス。
実際は幻体のアーティファクト。
Ep3で翔が使用者になり、以降はパーカーの色が違う。
Ep4Trueでは与一のゴーストも再登場した。
翔がよくヒロイン陣の護衛に召喚する。

(10)高峰蓮夜
Ep1では石にされるも、その時は会っていなかったので正体不明(Ep1の石が蓮夜と明かされるのは、Ep4)
その後Ep2で最後に敵として登場。その時は眷属化による魔眼が能力。
Ep3以降も与一の理解者として振舞うも、あまり扱いはよくない(Ep4では殺されている)
ただし、与一の役回りの問題もあり、男の友人枠はEp4では彼になる。
最後で裏切るも、最後の最後はイーリスの転移を阻止した。

(11)イーリス
厄災の魔女。名前自体は初期から登場するが、本格的な登場はEp3から。
千年前にソフィーティアから分化した、過去の過ち。
Ep3では沙月を依り代に、Ep4では最初は沙月を、最終局面では与一と同化した。
Ep4ではオーバーロードを手にし、与一を手駒にする。

(12)ナイン
プレイヤー本人。主人公と同一存在であるが、世界は遠い(というか、三次元世界)
シナリオ全体を一言でいうと、やや語弊がある言い方にはなるが、翔を駒としたナインと、与一を駒としたイーリスの戦い。

2.システム
オーバーロードが疑似的なフローチャートになるが、任意に飛べるわけではない。
ただ、話をおさらいするには便利。

3.音楽・演出
最初にイーリスを倒してムービーが流れている途中で巻き戻る(最初にイーリスがオーバーロードを使用する)演出は鳥肌。
スーパードンキーコングでキングクルール倒した後に、偽のスタッフロールが出るのに近いが、もっと効果的に出してくる。

あとはオーバーロードを使う演出もそこそこ凝っている。

4.シナリオ
書きたいことは多いが、どうまとめるかは悩む…。
後で編集している可能性もあり、というか考察を別に作るか悩んでるレベル。

(1)9 -nine-シリーズとして
シリーズ集大成。公式でも「前作までとことなり、前作3部をすべてプレイ済みであることを前提としております」とあるが、
オーバーロードで他の枝にビュンビュン飛ぶため、前3作をやっていないと多分意味が分からない。

Ep3の最後でオーバーロードの所持者が翔ではなく「プレイヤー=ナイン」であることが明かされるため、
キャラの項でも述べたが、ゲームの俯瞰図としては、翔と与一を使ったプレイヤーとイーリスの戦いとなる。

それまでは翔の一人称によるゲーム展開だったが、この作品については一歩高次元の位置からゲームを見ることになる。

「与一の巻き戻しを"未来"のイーリスが行っている」ことから翔もナインの存在に気付き、イーリスのパニッシュメント回避を行ったり、ナインに向けて、「相棒」という言い方をしている。
また、最後に翔の本当の能力(世界の目の欠片を取り込んだことによる他の枝の観測)と、眷属化(性交)の伏線回収。
他の枝のヒロインによる幻体操作と、まさにシリーズ最後の集大成というべき作品となっている。

(2)希亜√として
シナリオとしては、Ep3の最終シーンのやり直しでイーリスを討つ、という段に、希亜がパニッシュメントを討ち損じたこと始まり、
希亜の心の葛藤を原因を探るため、都の枝より前に、希亜の枝としてゲームを進めることに始まる。

若干希亜の好感度の上がり方に唐突感はあるが、許容はできる範囲。
ただし、そのあとかなり希亜が殺されるため、展開として結構ハード。

都BADでは都が石に、天BADでは天が消失、春風BADでは全員が石になる演出で、死亡といってもマイルドに描かれていたが
この作品は希亜の血まみれの死体がCGとして都合2回、演出上の死亡を入れると、都、天及び春風の死亡演出が数回発生する。演出上、絶望感を演出するのには一役買っているが、結構えぐい。

結局プレイヤーの反則手(オーバーロード)の打ち合いでキリがないのであれば、駒そのものを破壊する(心を折る)しかないという理論に基づいているため、イーリスは創作物全体を考えてもかなり邪悪寄りの悪役となっている。

5.エロシーン
Ep1~3と同様回想枠3つ。
初夜→朝フェラ→制服(ツインテあり)

6.総合評価
最後の最後で見事にまとめた、の一言。感服した。
実は感想書く前にここのつの自分のレビュー見返してたりしただが、9 -nine-については全部通さないと評価は出せない。

シリーズ通して、って評価だとかなり高い。個人的にかなりおすすめはする。

ただし、下記3点については人を選ぶ点だと考えている。
1点目は、今までのつばす絵ぱれっと作品としてはかなり毛色が違うこと。
先述した通り、結構ヒロインが殺されるので、そこに耐性がないとちょっときつい。
正直、通した感想として、多分ハッピーエンドを描いた作品ではないんだと考えている。

2点目は、作品群個々として見る時に、ロープライスゲームとして単独で自立はしていない点。
他社のシリーズものロープライスエロゲは、もちろん多少は通してやらないと疑問符が浮かぶことはあれど、独立性はそれなりにある作品が多い。
9 -nine-については、そもそもここのつの段階で伏線が多く、はるいろあたりで前作をやらないと理解が苦しくなる部分があったので、独立性は乏しい。そこをどう見るか、というのは人による点だと考えるが、正直このシリーズについてはフルプラで出してもいいんではないかと若干思いはした。

3点目はエロシーンボリューム。
シナリオの都合はあると思うが、全体的にイチャイチャ度は低い。
かわいいつばす絵と、魅力的な声優陣を使っているのに、若干もったいないとは思う。
正直、フルウソみたいなまとめポジションのゲームは欲しい。

人を選ぶ点としては以上。
ただし、シナリオとしてがっつり重いので、最近そういった作品読んでないな、って人には本当におすすめ。
時間が許せば是非やって欲しいと思う。

以上。
雑多な考察は別建てします。

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