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2021.03.15 Mon エロゲーレビュー:タマユラミライ

4月から異動が決まったので、突貫工事。
本当はもうちょっと2〜3月でエロゲ出来ればと思ったんだけど、何だかんだで諸々時間使ったので、多分今年度の完走はこれでラスト…かな。

0 公式等
https://www.fanzagames-digination.com/azurite/tamayura/

1 キャラ
プレイ順は由岐奈→花子→みだり→白
白のオーラスだけ√ロック。

攻略順としては、由岐奈は3人の中で最後が無難。
みだりと花子は緩めのシナリオなのに対して、由岐奈はメインよりのシナリオで、
白√も由岐奈√の理解を前提としているため、連続してやった方がシナリオの理解は進むと思う。

(1)神掛由岐奈
センターヒロイン。CV:八ツ橋しなもん。
めんどくさい系黒髪はつよつよってばっちゃが言ってた。

(2)水晶石みだり
貴族で淫魔。CV:くすはらゆい。
祈芹ちゃんでおっぱいは凶器。

(3猫天宮花子
青髪水虎。CV:杏花。
共通とキャラが変わってる気がする…。

(4)小伯白
お化けお姉ちゃん。CV:杏子御津。

2 システム
特段の不満はなし。

3 音楽・演出
みだり√最後の蝶が飛ぶシーンや、由岐奈と花子の魔法陣の展開はよかった。

4 シナリオ:全体
全体としては、「1 キャラ」冒頭でもちょっと触れたとおりだが、由岐奈→白の流れがシナリオの根幹。妖異2人の√は逆に脳死イチャイチャなので、由岐奈を最初にやると若干面食らうかもしれない。
シナリオ構成は共通3章で、個別が各3章。唯一回想にエロシーン2枠使っている由岐奈√が他のヒロインよりボリューム多めなイメージ。

「彼女は、落とし物を探している」という導入からもわかるが、1つの軸は由岐奈√。この落とし物がシナリオの鍵で、オツキサマが一つの鍵となる。
少なくとも、シナリオ上、白が由岐奈の後に攻略されるのが要請されている構成となっている。
白√以外は最終的に白に執着しなくなる√なので、それはそれで、という感じでエンディングを迎える。もっとも白はどこかに行ってしまうが…(明確に描写されるのは由岐奈√だけだが)。

5 シナリオ:個別
(1)みだり・花子
シナリオの核心には触れず、といったところ。花子が好意を向ける流れが若干急な気がしなくもない感じか。
みだりが他の√で最終的にどうしているのか気になるところではあるが、禁忌を犯しているわけではないので、適当に帰ったりしているのだろうか…(他の女の子とくっついているのに、1つ屋根の下生活を続けるのかという)。

花子√はバトル要素もあり、固有の妖異も出てくるが、みだり√はご都合主義ハッピー√で、特に固有の妖異等は出てこない。というかビデオレター撮るだけだし…。とはいえメイン2人がちょっと重いので、箸休めにはいいかもしれない。
特に関係を刺激をしないからか、蒔奈は割と最後までいる(由岐奈の落とし物を解決しない限りはいるのだと思うが、その場合いつまで経っても由岐奈は初潮が来ないことになる…)

(2)由岐奈
このゲームにおける基本的な伏線が拾える√。
由岐奈の落とし物がオツキサマであり、白復活のキーアイテムとなること(実際に使って復活させることはないが)
白の正体が幽霊であり、睦季が他のキャラと添い遂げることを選んだ時点で執着がなくなり、白が消えること(実際、他のルートでもシナリオ最終盤くらいで白の登場はなくなっている(みだり√の結婚式のあたりなど))。
睦季が転生者であり、2代目と3代目(当代)魔法使いが同一人物であること(初代が別人物であることはみだり√で分かる)。
フェレスに魔力をもらったこと(代償の内容は白√でわかるが、代償が発生することは花子√で説明がある)。

√をやった後にOPムービーを見ると、なるほど、と思わせる演出がある。
これに限らず、結構√終盤のシーンがムービーで使われている。

ちなみに白√で単独のCGをもらっている。

(3)白
グランドエンディングであり、睦季も白も正しい流れへと戻ることとなる。
フェレスの本来の姿、初代魔法使い、白と紅の関係などの伏線を回収するが、メインどころの伏線は由岐奈で回収しているので、そこまで新事実は多くない。

由岐奈√の続き、という側面もあるので、蒔奈は一切出てこない。

ありがちといえばありがちだが、ご都合な復活に頼らず、しっかり転生ENDにしたのは一応評価。鯉の妖異(名前忘れた)については√冒頭で示されるので、何かしらのご都合主義があるのかと思わせて、意外に固いところに使ったなという感じ。
最後の卯子鳥サマへの落とし方も、作品全体を通して考えるとうまいまとめ方だなとは思った。
ただ、最後のCGを見ると、あれ姉弟に転生したんじゃねえだろうな、と思わなくもないが…。

一方で、白と睦季の執着とかその辺りが若干入り組んでいた印象はあった。睦季、白、紅の3者の関係と、睦月の「白を救えなかったその事実」というところに落ち着くのかなというのが個人的解釈。

タマユラミライというタイトル伏線回収も行われる。「ミライは、タマユラのように不確かだ」という言及のみだが。

6 考察
(1)白√以外の3√はHappy Endなのか?
この作品全体から考えて、客観的に調和を取っているのは、睦季まで正しい流れに戻る白ルートである。
また、他の3√での白は、白√で下記の言及がある。
 
 ひょっとしたら、僕がちゃんと他の子を選んでいれば違ったんだろうか
 白姉ちゃんも、すぐに一人で旅立つ決意をしてくれたかもしれない。
 けど、僕はまたも自分の手でやることに拘った。

即ち、他の√では誰かを選んで、睦季が白への執着がなくなった時点で、白は旅立つことになる。
一方で、睦季については、特段そういったことはない(というより、フェレスに魂を渡したり、睦季だけ正しい流れに戻るのはバッド√であろう)。
主人公(=睦季≒プレイヤー)の主観という意味では4√すべて幸せな結末になるが、客観的に考えると、果たして全てが解決しているのか、というのは若干疑問が残る(というより、睦季の存在に若干不安定さが残る)。

(2)3√の睦月のその後は
そもそもこのゲーム、まともな人間と恋愛関係になっているのはなんと1√だけである。
・由岐奈
由岐奈が70年添い遂げる気満々であるが、互いに人間としての寿命を全うして最も普通に終わりそうな√である。
・みだり
「死が二人を分かっても」の下りでもあるが、明確に寿命の違いは意識している。睦季もまさか再転生はしないだろうから、いよいよまで添い遂げるのではないだろうか。
・花子
一番よくわからない(
まあこれも妖異との恋愛になるので、当然寿命差は出るだろうが…。

7 エロシーン
全員5枠だが、由岐奈だけ本編の回収は3で、おまけで2枠回収。逆に白はシナリオの展開上、明らかにおまけが適さないので本編中に5枠回収する。

由岐奈:制服、裸Yシャツ髪コキ、私服、制服2回目、水着パイズリ
みだり:制服、同フェラ、制服パイフェラ、私服青姦、水着69青姦
花子:制服、水着、制服(教室)、メイド、体操着
白:私服、制服授乳手コキ、制服パイズリ、私服スク水、私服69パイズリ


8 総合評価
シナリオボリュームはどちらかというと短めで、話自体もテンポはいいのでさくっと読み終わる作品。章分けもされているので全体の進捗がわかりやすいのもプラス。そういう意味では社会人とかが手を出しやすい方。
シナリオの中身ははっきりと別れていて、みだりと花子はキャラゲー寄り、由岐奈と白はシナリオ寄り。評価は人次第といった感じではあるが、私的には箸休め的に読める√があるのは、むしろメインの読み疲れがなくていいのかなと思うが、シナリオの展開自体は予想しやすい方に入るので、読後感は並。
絵師さんも実力が確かな方がお二人担当されていて、声優さんもキャラに合っていると思うので、キャラの魅力は平均以上。
トータルで考えると、公式のキャラ紹介を見て琴線に触れるキャラが居れば、そこそこ満足できるかな、という感じです。

9 その他
音声作品があるので、こちらも是非(これの感想書き出すとまた変な方向にいくので割愛しますが)。
escaperは音声作品を出してくれるエロゲ企業さんを応援しています。


いじょ

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