2022.12.28 Wed エロゲーレビュー:ハミダシクリエイティブ凸
改めて自分のプレイ記録見返すと、blog再開以降でFDまでこなしたエロゲは2つで(ロロログ、Pieces)、どちらも本編やった直後にFDを行っていた。
今回は無印をやってしばらく後にFDをプレイしたので、微妙に話を忘れている…。
0 公式等
無印のレビュー
1 キャラ
筆者プレイ順は詩桜→あすみ→華乃→妃愛→天梨
プレイ順のロックはなし。
(1)竜閑天梨
読モ。CV:歩サラ
攻略キャラ昇格に伴い、キャラ紹介順はトップに。
無印の段階でもフラグ立ちまくりのメチャかわキャラだったので、納得の抜擢。
魅力を余すことなく描くルートで、大変よかったのではないか。
(2)和泉妃愛
声優妹。CV:柳ひとみ。
演出面では√で唯一柑凪と伊々奈が登場する、詩桜√の取り扱い、華乃√での孤独描写など、
作品を通して描写が多く、「ハミダシクリエイティブ」という作品群で考えると間違いなく幹となるキャラ。
(3)常磐華乃
たこやきイラストレーター。CV:秋野花。
√ではオタクっぷりを遺憾なく発揮。
また、天梨√では独自の立ち位置をもらえるなど、凸での扱いは恵まれている方。
(4)錦あすみ
後輩VTuber。CV:紬雪乃。
他のヒロイン陣と比べると、作品全体での扱いは抑えめ。
(5)鎌倉詩桜
唯我独尊系小説家。CV:浜辺実雨。
追加シナリオでは割とかわいく描写されていたので、私的にはかなり株をあげたキャラ。
というより、凸まで含めて見てあげないと、キャラとして印象がよくないというのはある…。
2 システム
お気に入りボイスや立ち絵鑑賞などは搭載。
選択肢はほとんどなく、冒頭にヒロインを選択してシナリオを読み進める。
基本は無印準拠。
3 音楽・演出
EDボーカルにVtuberを起用。賛否両論ではあるが、個人的には歌うだけなら特に気にしない。
業界の今後を考えると、少しでも間口を広めたほうがいいと思う。
ヒロイン全員のEDが違うが、ムービー鑑賞はないので注意。
4 シナリオ
(1)天梨
唯一無印の共通から分岐するシナリオ構成のため、冒頭に84秒でわかるハミクリ本編が挿入されている。
(流石に他の4人のヒロインには概要説明はついていない)
元々シナリオ上のフラグはバリバリだったので、デートや心の交流を描きながら結ばれるまでの過程を描き、文化祭のファッションショーを成功させるまでがストーリー。
同じクラスメイトという立ち位置もあり、華乃の絡みが多い。微妙な恋心を自覚する描写もあるので、シナリオ上当て馬にされている感はある。
服飾というテーマから、無印より広夢の活躍が多く割り当てられている。また、他のヒロインと違い、唯一2年の文化祭前を描写しているので、詩桜の当たりが若干塩目。他のヒロインから終わらせるとちょっと驚くかもしれない(時間軸的には仕方ないのだが)。
言うほど天梨の元々の友人群が悪い人でもないので、シナリオのストレスは低め。
テキスト量は他の4人よりちょっと長めの印象。
シナリオとしては大きな癖はないので、純粋に天梨のかわいさを味わえると思う。
(2)妃愛
テーマとしては妃愛の人間不信の払拭か。
妃愛との秘められた恋を育みながらも、内に引きこもるだけではなく、向ける部分は外にも向かっていこう、というシナリオ。
キャラの部分でも描いたが、演出面では√で唯一柑凪と伊々奈が登場する。これは妃愛が会長を行う新生徒会というゴール設定を踏まえ、新生徒会陣の描写を深めるというところもさることながら、あすみだけでは足りない妃愛の嫉妬描写を強化するある意味では当て馬の役割も担うためであろう。
詩桜との絡みがそこそこ多く、逆に詩桜√でも妃愛の登場は多い。愛宕マネージャーの取り扱いも含め、詩桜√と表裏関係に近い。妃愛√では詩桜の新しい小説が和泉兄妹をモデルとするものであり、そこを軸にシナリオ展開されるため必然的に詩桜の露出が増えるという事情によるものである。
エロシーンの突入が割と遅めなので、テキスト量は天梨を除いた3人に比べると少し多めの印象。
(そもそもキャラも多いので)
(3)華乃
妃愛、詩桜は凸の√が無印で描ききれなかった部分を補足しているのに対し、華乃、あすみについては割とFD的な話で、基本はイチャついて終わる。
ということで、シナリオ的に特筆するところはなく、イチャつきつつ新生活楽しもうみたいな感じが基本。
詩桜のノベルがうんぬんみたいなところがシナリオに設定されてはいるが、FDでとってつけた話感はあるので…。
ある意味では無印でしっかり完成された話ではあるのか。
(4)あすみ
話としての盛り上がりは華乃より少なめ。
元々シナリオのストレスがないタイプのキャラではあったが、それが輪にかけてという感じ。
あすみというキャラが好きであれば、純粋にイチャつく話が多いので問題はないかと。
(5)詩桜
無印ではシナリオ終盤で骨折して大した見せ場もなく文化祭を終えるので、留年した詩桜ともう一度文化祭を、というシナリオ。天梨と同じくらい無印感に近いシナリオになっている。
無印ではシナリオ上、詩桜が憎まれ役に就かざるを得ない部分も多く、一緒に文化祭をという感じはなかったので、そういったところがフォローアップされている。また、妃愛以外のヒロインとくっついた場合の妃愛の取り扱いというところに真正面に取り組む(同棲)√なので、妃愛スキーが一番見ていて安心できるシナリオなのではないだろうか(逆に、深夜のリビングで1人座っていたという華乃シナリオの描写は結構キツイ)。
妃愛のところでも述べたが、詩桜と妃愛はそれぞれの√でそれぞれの描写が多い。それは無印での智宏の骨折が妃愛の家族を失うかもしれないというトラウマ描写由来であり、そこを凸のシナリオの起点としている事情から無理ないことではあるのだが。
5 エロシーン
天梨と何故か華乃が5枠。あとは4枠(おまけ含む)。
すべてにヒロインにパイズリが入っており、スタッフのフェチを感じる反面、妃愛のパイズリでは「この胸は本来の役割を果たさない」など微妙に心に来る描写もあり油断できない。
天梨:制服初夜、パイズリ、対面座位、私服フェラ→雑誌見ながらエッチ、犬プレイ
妃愛:私服フェラ、お風呂、メイド服パイズリ、69
華乃:拘束、パイズリ、私服、手コキ、(智宏が)コスプレアナル攻め
あすみ:クリスマス、シキコス、私服、パイズリ
詩桜:足コキ、フェラ、ウエイトレスパイズリ、生徒会室対面座位
6 総合評価
非攻略ヒロインの昇格と各ヒロインの描写を深めるというFDに求められる部分は問題ない水準であると考える。
天梨の昇格、無印での描写が不足していた詩桜のフォローアップ、人気ヒロインである妃愛のシナリオ強化あたりはしっかりニーズに応えたなという印象。
FDとしては問題ないので、あとは原作が好きかどうかでやるかどうかを決める感じであろう。
無印が好きなら、やった方がいい。
以上
2022.11.19 Sat エロゲーレビュー:FLIP*FLOP 〜INNOCENCE OVERCLOCK〜
最近実はまともな人間キャラを攻略していないことに気付いた…。
このゲームはティンク(AI人格)、キスからはじめるエゴイズムはセクサロイド、竜姫ぐーたらいふ3はドラゴン…
0 公式・関連ページ等
1 キャラ
(1)イオ
CV:北大路ゆき
当作のヒロイン。
ティンクというAI人格。途中でホログラムがバグる表示はあるものの、発言がシステマティックになる描写もないので、普通の人間とほぼ変わらない感じ。
(2)月ヶ丘蘭
CV:小波すず
次回作のヒロイン。
銀髪天才少女。シナリオの便利屋枠。
(3)泉真亜也
CV:くすはらゆい
おっぱい幼馴染。
両親がBWEらしいので、おそらくその伏線回収は行われるだろうと予想。
(4)有瀬莉子
CV:榎本ねむ
ALICE(アリセ)のお嬢様。有瀬のお嬢様…聞いたことがあるな…
同じく便利屋さん。
2 システム
選択肢がない。
ほか、ノベルゲーとしての機能は概ね問題なし。
3 音楽・演出
途中の演出で派手にぬるぬる動くので、動作スペックはしっかり満たしておくといいと思う。
ボーカル、ムービーあり。
4 シナリオ
AI人格少女との交流がテーマ。
キービジュアルの「触れ合えるってーこんなにあったかくて、うれしいんだね」とあるように、
心の交流→体がないことの苦悩→人ではないことの苦悩→クイーンとしての目覚めをライバル企業の介入等を交えながら描いているのがシナリオの大筋。
主人公の田舎者設定やティンクのクイーンの設定もシナリオ内でうまく回収している。
主人公がイオに惹かれるのがやや唐突な気がしたので、そこはちょっと引っかかった点。
受肉描写は、蘭の力を借りるのは途中の「物理型ティンクの専門家」の描写でピンと来たが、フェアリスの取り込みはなるほどなとは思った。
現実の世界を見ると、社会受容性の問題というのは新技術において1つ課題になる。人とほぼ同じのAI人格は、結婚うんぬん以前として社会的に受け入れられるのが相当な時間が必要と思われる(まだマルルがいるからマシではあったのかもしれないが)。このゲームにおいては、そのあたりはある種お気楽に描かれてはいるが。
(このテーマをどっしりと1本シナリオとするのであれば、この描写でシナリオの山1つ作れるレベルだと思う)
生まれたばかりの無垢な(=INNOCENCE)人格が、ボディを得て、ティンクのクイーンとして目覚める(=OVERCLOCK)するのがタイトルとシナリオの意味合いだと考える。
なぜじいさんがイオを作ったのか、BWEの英課長は、などなど未回収の伏線はいくつかあるが、これは次回作以降で回収されるのであろう。とはいえ、このゲーム単体でもそこそこ回収できているので、読後感はよい。
5 エロシーン
シーン回想枠は8。いずれもイオ。
自慰(主人公)、自慰(イオ)、初夜、風呂、パイズリ、69、制服、バニガ
6 総合評価
形式はシナリオ分割ものの低価格ゲー。
このゲームだけでも人造少女との恋愛の基本的な部分は描写できているのかなと思うので、絵師、声優さんが好きならあり。
特に絵師さんは強いので、そういった意味ではオススメします。
以上。
以下、事務連絡。
数年ぶりに相互リンクが増えました。
このご時世にWebサイトの相互リンクって増えるんだ、と思いつつ、twitterで連絡が来て嬉しかったです。
「抜きゲー・マーズ~感想&おすすめエロゲーランキング~」さんです。私がこのblogであまり扱わないタイプのゲームが多い感じのサイトさんですね。
変なサイトさんじゃなければ特に条件はないので、相互リンクしてもいいよ〜って方はtwitterのDM等でお知らせください。
2022.11.06 Sun エロゲーレビュー:キスからはじめるエゴイズム
10月は抱き枕付きのエロゲが出過ぎでは…
0 公式・関連ページ等
スミレの系列のようです。
1 キャラ
(1)エゴ
CV:和央きりか
メインヒロインで唯一の攻略ヒロイン。
セクサロイド。
2 システム
ノベルゲーとしての機能は特に問題なし。
3 音楽・演出
ボイス再生中の立ち絵の切り替わりレベルは、低価格ゲーでも搭載されている時代。
そういった意味では、特筆点はない。
ボーカル、ムービーはあり。
4 シナリオ
全体としてはよくまとまって、非常に好印象。こういうのでいいんだよこういうので、という感じがある。
低価格ゲーはシリーズとしていくつか出すのを前提としている作品が多い中、1つの作品としてしっかり話をまとめており、エロゲに求められる「お互いに惹かれていく過程」「美少女とイチャイチャ」を違和感なくこのボリュームでまとめたのは高評価。
主人公が元ホストという中々見ない設定だが、ナイトプールのVIP待遇や、女性ストーカーとの遭遇など設定はしっかり生かしている印象。
2週間で心の交流を描ききるとなると主人公に余計なことをさせるわけにもいかないので、むしろニートはちょうどいいか。
(竜姫の主人公もニートだし)
エゴもしっかりエロゲヒロインしており、声優の方の演技がちゃんとアンドロイド感を出していてgood。
エゴに変な虫がすり寄るのではなく、主人公に変な女が寄ってきてエゴに嫉妬されるという、主人公の設定を活かしつつ、プレイヤーに変なストレスをかけない描写としたナイトプールの下りは、ライターさんが今のエロゲに求められる事項を的確に汲んで描写したな、と個人的には思っている。
2週間という限られた時間の中での心の移り変わり、別れの葛藤をしっかりプレイヤーに伝えられているいいシナリオではあるものの、別れから再開までのカタルシスは若干淡白。シナリオとしてそこは求められているわけではないのは重々承知しているが、そこをしっかり描写するとさらに良かったのではと思った次第。
5 エロシーン
シーン回想枠は6。ゲームに登場する衣装は一通りエッチシーンあり。
6 総合評価
エロゲのエッセンスをしっかり煮詰めて低価格ゲーとしてまとめた作品。
テキストボリュームは多くないものの、読み物としてサッと読むにはむしろ適している。
個人的には割とオススメするので、興味がある方はいかがでしょうか。
以上
2022.10.30 Sun エロゲーレビュー:竜姫ぐーたらいふ3
某同人ゲーに嵌っていたらエロゲ全然やってなかった(というか、ソシャゲすらサボり気味だった)。
10月は抱き枕付きのエロゲめっちゃ出たのでちょいちょいやれたらやっていきます。
0 公式・関連ページ等
・公式
・1のレビュー
・2のレビュー
1 キャラ
(1)メイ
攻略ヒロイン?CV:相模恋
冥王星。実際の星の状況を反映してか、冥は勢力としては存在しないということになっている。
(2)ハル
1での攻略ヒロイン。CV:飴川紫乃
パッケージ絵の大きさはメイと並んでいるが、作品での扱いも他3人よりは1つ頭が出た扱いになっている。
前作よりは正妻感を前面に出してきているので、作品を通してのメインヒロイン感がある。
(3)一ノ瀬鈴夏
1での攻略ヒロイン。CV:桃山いおん
シーンが選択ではなく固定なので、イリスとさんごよりは扱いが上か。
むしろ秋乃が焦っているのが印象深い。
(4)イリス
2での攻略ヒロイン。CV:月野きいろ。
エロシーンはさんごと選択。
(5)さんご
2での攻略ヒロイン。CV:恋羽もこ。
エロシーンはイリスと選択。
2 システム
特筆点はない。2と同じ。
立ち絵鑑賞とかボイスファボとかそういった上等な機能はないが、
テキストを読む上での十分な機能はあり。
3 音楽・演出
特筆点はない。2と同じ。
4 シナリオ
シナリオのノリは猫忍、前作の1、2と同様の、Whirlpool低価格ゲー作品。
手っ取り早くかわいいCGと声でエロを楽しむならオススメというところ。
1と2はやっていないと話についていけないと思うので、プレイすることを推奨。
過去2作ともボリュームはあまりないので、プレイしてもそこまで時間はかからないだろう。
「竜姫ぐーたらいふ」の作品群としてシナリオはひと段落したので、一応これで完結だと思われる。
まあこれ以上増やされても何が何だか分からなくなりそうだし…。
中身は結局いちゃついているだけなので、あまり語ることはない感じ。
キャラはどのヒロインも立っており、掛け合いとかはうまく描けていると思う。
5 エロシーン
回想は11枠。3枠追加(ドラ美と秋乃はおまけ要素が強いが)
メイが3回(竜、風呂、私服)、ハルが3回(私服、ジャージ朝フェラ、水着)、鈴夏が1回(浴衣)、イリスが1回(ビール売りコス)、さんごが1回(コスプレ)、ドラ美が1回(バニー)、秋乃が1回(和服)
6 総合評価
値段に対してエロシーン回想が多いのでそういった需要も考えられるが、基本は1から追ってきた人向けの作品。
猫忍との比較で言うと、作品全体を通したシナリオは猫忍より締まっていたので、そこは好印象。
3作目でいたずらにヒロインを増やさず、核となる1キャラを増やしてあとはセンターヒロインを優遇する形は、わかりやすいとは思った。
1から通してもそこまで時間はかからないので、シリーズ未プレイの方もお手軽サクッとかわいいドラゴンたちとえちえちしてはいかがでしょうか。
以上。
2022.08.07 Sun 雑記:廉価ゲーミングUMPCは美少女ゲームの夢を見るか
直前にレビューした「花鐘カナデ*グラム Chapter:1 小桜結」は、新しいPCを試してプレイしてみた。
それがこちらである(違うゲームが映っているが、ご容赦いただきたい…)
ANBERNIC WIN600!
いわゆる中華製のゲーム機型のPCである。
従来までのこの手のPCは6桁円から、安くて9万円台となっておりなかなか手を出しにくいなあ…と思っていた。しかしスペックを落として値段を手頃にしたものが最近になって情報として出始めた。
その先駆けがこの「ANBERNIC WIN600」ということである。
従前までのこの手のPCは完全にゲーマー用というか、かなりスペックを要求されるゲームをゴリゴリ動かすためのものであったが、筆者はそういったゲームを仕事が忙しいせいでやる暇がないやらず、専らPCゲーはエロゲーである。それならばロースペックでも問題ないというか、むしろそれで値段が落ちるなら願ったり叶ったりだろう、ということで購入に踏み切ったものである。
1 廉価ゲーミングUMPCの概況
廉価というエロゲみたいな言い回しがそもそも正しいのかは置いておくとして、値段抑えめのスレート型ゲーミングUMPCについて、情報が回っているのは下記が挙げられる(他のがあったら申し訳ない)
AYN Loki Zero(外部サイトに飛びます)
AYA NEO AIR Plus(外部サイトに飛びます)
Steam Deck(外部サイトに飛びます)
※SteamOSだが、Windowsのインストールが可能という前情報あり
この中ではSteam Deckが少し高め。
ちなみに、これは値段が安めのものに絞っており、「俺はいくらでもお金が出せちゃうぜ」というお金持ちさんは爆発しろスペックを追い求めたり、サイズに拘ったり、重さを少しでも軽いものにしたり、専用ドックや専用ケースなどのアクセにこだわったり、常用でも耐えうるようにキーボード付きのを選んだりと他にいくらでも選択肢がある。
あくまで値段に着目したラインナップということでご認識いただきたい。
上記3つの共通点としては、まだ情報が出ているだけで未発売ということが挙げられる。
既に実績のある会社ではあるので出ないという確率は低そうだが、発売予定は早くても年末。結構ヤキモキする期間が長い。
その点、このANBERNIC WIN600は既に発売している、これが大きい。
圧倒的な速度でガジェオタと私みたいなよくわからないニーズを抑えにかかっている。
2 ANBERNIC WIN600のスペック的な話
定量的な細かいスペックはググってもらえればと思う。
定性的な話で言うなら、紙芝居のエロゲくらいなら余裕で動かせる。元々エロゲ自体大したスペックはいらないジャンルではあるので、(5年以上前に買った、今では型落ち品もいいところのWin機で最近までエロゲ動かしていた身からすると)十分なスペックと感じる。また、SSDやメモリについては増設(というか交換)が可能で、それぞれ2TB、16GBにすることが可能。
懸念点はモニタサイズ。FHDとはいかず増設するわけにも行かないので、エロゲで画面サイズを気にする諸兄はこの端末はオススメできない。
また、外部ポートの少なさも気になる。USBはAとCの2つしかなく、あとはイヤホンジャックくらいしかないので、ゲームをやる以外の作業は割と一苦労である。TYPE-Cのドッグはあった方がよいだろう。
また、先述した3端末のほうが、スペックに対しての価格のパフォーマンスがいい(らしい)。言い換えると、ANBERNIC WIN600は、スペックの割に高いということになる。年末くらいには廉価なゲーミングPCの後発も出始めるため、その段階になるとこの端末の強みはなくなってしまう。
ただし、スペックを一部でも増設で上げられる、SteamOSのインストールが可能とこの端末ならではのメリットもある。そういったバランスを考えて検討されたい。
3 タブレットとの比較
エロゲプレイを前提とした端末として、winタブレットや、リモートデスクトップを利用してスマートフォンやタブレットからプレイする、という方法もあろうかと思う。そういった手段からの比較はどうだろうか。
スレート型のゲーミングPCを使うメリットとしては、下記の通りと考えられる。
(1)掴み手があるので、姿勢を安定させやすい。
(2)物理ボタンがいくつかあるので、スクリーンキーボード等でやりにくい作業をJoy to key等で振ることが可能。
(3)ネットワークの接続自体不要
(1)はそのままで、タブレットよりはゲームをやる体勢を取りやすい。
タブレットは、ものにもよるが、片手で支えてもう片方で画面タップやスワイプといった作業を行うのが多いのではないだろうか。それをエロゲで行うと、なかなかに支えるのが辛い。
スレート型のPCならば両手でガッチリ支えつつ、左クリックやEnterといった作業を行うことができる。
(2)はどういうことかというと、スクリーンショットやctrlキーなど、エロゲのときに押したいキーボード操作を、ゲームボタンに振ることができる、ということである。
たとえば筆者は、Aボタンに左クリック、Bボタンに右クリック、十字キーの上下をマウスホイール、左をEnter、右をEscキー、Lをctrl、RをPrintScreen(別のスクショアプリにより、このキー一発でアクティブウインドウのスクリーンショットが可能)に設定している。
いちいちスクリーンキーボードや等で操作しないといけないタブレットと違う、明確な利点と言えよう。
(3)はリモートデスクトップとは違い、物理的にデータが格納されているので、ネットワークが使えない場所でもエロゲができろ、ということである。特に移動中など、安定的な回線が望めない場所で強みを発揮するであろう。
4 まとめ 〜廉価ゲーミングUMPCは美少女ゲームの夢を見るか〜
昔にVAIO TYPE Uという当時としては変態みたいなパソコンに魅入られお金を貯めて買った思い出があるのだが、今ではゲーム機と見紛うPCが、この値段で手に入ってしまうというのは驚きである。
(そんなPCを日本がもう出す体力すらないというのに、一抹の寂しさは覚えるが)
この記事はこの端末を買ったときから書こうとは思っていた。この手の端末をガジェット好きからレビューしたサイトはいくつか出るのだが、ゲーマー、それもエロゲプレイヤーからどうか、と論じた情報はあまり見当たらなかったからである。
ただ、さすがに何でもいいから1本はこの端末で完走しないとレビューもなにもないだろうと思ったので、なかなか書けずにいたところではあった。この度、何とかエロゲを進められる時間ができたので、こうしてこの記事を書いた次第である。
エロゲのプレイスタイルは人それぞれだと思うが、机に向かって本腰を入れて、というのが多くの人のプレイスタイルではないだろうか。
一方で、年齢を重ね、どうにも集中力が…という諸兄も少なくないと思っている。そんな時、寝ながらプレイ、旅行先でプレイなど、環境を変えるというのは一つの集中力を回復させる手段となるのではないだろうか。
そういったときの選択肢として、考えていただけるのも面白いのかなと思っている。
以上。
久しぶりの雑記でした。