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2022.08.07 Sun 雑記:廉価ゲーミングUMPCは美少女ゲームの夢を見るか

直前にレビューした「花鐘カナデ*グラム Chapter:1 小桜結」は、新しいPCを試してプレイしてみた。
それがこちらである(違うゲームが映っているが、ご容赦いただきたい…)

ANBERNIC WIN600
ANBERNIC WIN600!

いわゆる中華製のゲーム機型のPCである。
従来までのこの手のPCは6桁円から、安くて9万円台となっておりなかなか手を出しにくいなあ…と思っていた。しかしスペックを落として値段を手頃にしたものが最近になって情報として出始めた。
その先駆けがこの「ANBERNIC WIN600」ということである。

従前までのこの手のPCは完全にゲーマー用というか、かなりスペックを要求されるゲームをゴリゴリ動かすためのものであったが、筆者はそういったゲームを仕事が忙しいせいでやる暇がないやらず、専らPCゲーはエロゲーである。それならばロースペックでも問題ないというか、むしろそれで値段が落ちるなら願ったり叶ったりだろう、ということで購入に踏み切ったものである。

1 廉価ゲーミングUMPCの概況
廉価というエロゲみたいな言い回しがそもそも正しいのかは置いておくとして、値段抑えめのスレート型ゲーミングUMPCについて、情報が回っているのは下記が挙げられる(他のがあったら申し訳ない)

AYN Loki Zero(外部サイトに飛びます)

AYA NEO AIR Plus(外部サイトに飛びます)

Steam Deck(外部サイトに飛びます)
※SteamOSだが、Windowsのインストールが可能という前情報あり

この中ではSteam Deckが少し高め。
ちなみに、これは値段が安めのものに絞っており、「俺はいくらでもお金が出せちゃうぜ」というお金持ちさんは爆発しろスペックを追い求めたり、サイズに拘ったり、重さを少しでも軽いものにしたり、専用ドックや専用ケースなどのアクセにこだわったり、常用でも耐えうるようにキーボード付きのを選んだりと他にいくらでも選択肢がある。
あくまで値段に着目したラインナップということでご認識いただきたい。

上記3つの共通点としては、まだ情報が出ているだけで未発売ということが挙げられる。
既に実績のある会社ではあるので出ないという確率は低そうだが、発売予定は早くても年末。結構ヤキモキする期間が長い。

その点、このANBERNIC WIN600は既に発売している、これが大きい。
圧倒的な速度でガジェオタと私みたいなよくわからないニーズを抑えにかかっている。

2 ANBERNIC WIN600のスペック的な話
定量的な細かいスペックはググってもらえればと思う。
定性的な話で言うなら、紙芝居のエロゲくらいなら余裕で動かせる。元々エロゲ自体大したスペックはいらないジャンルではあるので、(5年以上前に買った、今では型落ち品もいいところのWin機で最近までエロゲ動かしていた身からすると)十分なスペックと感じる。また、SSDやメモリについては増設(というか交換)が可能で、それぞれ2TB、16GBにすることが可能。

懸念点はモニタサイズ。FHDとはいかず増設するわけにも行かないので、エロゲで画面サイズを気にする諸兄はこの端末はオススメできない。
また、外部ポートの少なさも気になる。USBはAとCの2つしかなく、あとはイヤホンジャックくらいしかないので、ゲームをやる以外の作業は割と一苦労である。TYPE-Cのドッグはあった方がよいだろう。

また、先述した3端末のほうが、スペックに対しての価格のパフォーマンスがいい(らしい)。言い換えると、ANBERNIC WIN600は、スペックの割に高いということになる。年末くらいには廉価なゲーミングPCの後発も出始めるため、その段階になるとこの端末の強みはなくなってしまう。

ただし、スペックを一部でも増設で上げられる、SteamOSのインストールが可能とこの端末ならではのメリットもある。そういったバランスを考えて検討されたい。

3 タブレットとの比較
エロゲプレイを前提とした端末として、winタブレットや、リモートデスクトップを利用してスマートフォンやタブレットからプレイする、という方法もあろうかと思う。そういった手段からの比較はどうだろうか。

スレート型のゲーミングPCを使うメリットとしては、下記の通りと考えられる。
(1)掴み手があるので、姿勢を安定させやすい。
(2)物理ボタンがいくつかあるので、スクリーンキーボード等でやりにくい作業をJoy to key等で振ることが可能。
(3)ネットワークの接続自体不要

(1)はそのままで、タブレットよりはゲームをやる体勢を取りやすい。
タブレットは、ものにもよるが、片手で支えてもう片方で画面タップやスワイプといった作業を行うのが多いのではないだろうか。それをエロゲで行うと、なかなかに支えるのが辛い。
スレート型のPCならば両手でガッチリ支えつつ、左クリックやEnterといった作業を行うことができる。

(2)はどういうことかというと、スクリーンショットやctrlキーなど、エロゲのときに押したいキーボード操作を、ゲームボタンに振ることができる、ということである。
たとえば筆者は、Aボタンに左クリック、Bボタンに右クリック、十字キーの上下をマウスホイール、左をEnter、右をEscキー、Lをctrl、RをPrintScreen(別のスクショアプリにより、このキー一発でアクティブウインドウのスクリーンショットが可能)に設定している。
いちいちスクリーンキーボードや等で操作しないといけないタブレットと違う、明確な利点と言えよう。

(3)はリモートデスクトップとは違い、物理的にデータが格納されているので、ネットワークが使えない場所でもエロゲができろ、ということである。特に移動中など、安定的な回線が望めない場所で強みを発揮するであろう。

4 まとめ 〜廉価ゲーミングUMPCは美少女ゲームの夢を見るか〜
昔にVAIO TYPE Uという当時としては変態みたいなパソコンに魅入られお金を貯めて買った思い出があるのだが、今ではゲーム機と見紛うPCが、この値段で手に入ってしまうというのは驚きである。
(そんなPCを日本がもう出す体力すらないというのに、一抹の寂しさは覚えるが)

この記事はこの端末を買ったときから書こうとは思っていた。この手の端末をガジェット好きからレビューしたサイトはいくつか出るのだが、ゲーマー、それもエロゲプレイヤーからどうか、と論じた情報はあまり見当たらなかったからである。
ただ、さすがに何でもいいから1本はこの端末で完走しないとレビューもなにもないだろうと思ったので、なかなか書けずにいたところではあった。この度、何とかエロゲを進められる時間ができたので、こうしてこの記事を書いた次第である。

エロゲのプレイスタイルは人それぞれだと思うが、机に向かって本腰を入れて、というのが多くの人のプレイスタイルではないだろうか。
一方で、年齢を重ね、どうにも集中力が…という諸兄も少なくないと思っている。そんな時、寝ながらプレイ、旅行先でプレイなど、環境を変えるというのは一つの集中力を回復させる手段となるのではないだろうか。
そういったときの選択肢として、考えていただけるのも面白いのかなと思っている。


以上。
久しぶりの雑記でした。