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2020.09.02 Wed エロゲーレビュー:かけぬけ★青春スパーキング!

花咲以来、久々のサガプラでした。

0 公式等
http://sagaplanets.product.co.jp/works/kakenuke/

1 キャラ
プレイ順は栞里→凪子→響→律→理々→橘花
律がメイン4人のうち1人で解放、橘花はメイン4人全員で解放…だと思う(律の攻略の必要の有無が不明)。
ただ、橘花は内容的に締め√なので、最後でいいと思う。

(1)小日向響
センターヒロイン。CV:水桃もな。
個人的に苦手なタイプのヒロインなので、√が若干辛かった。
対して、他ヒロイン√ではいいキャラだと思った(ただ、当て馬感が強くて好きな人だとちょっと辛いかも)。

(2)鹿島理々
お嬢様。CV:澤田なつ。
強力CV、おっぱい及びガチャ好きなど、オタク受けの固まりみたいなキャラ。
キャラがnineの都と被りまくってるのはいかがなものか…。

(3柊栞里
青髪後輩。CV:丸葉沙綾(某アグ〇オン)。
流行りのVtuber要素を取り入れた新時代型無口系後輩。
√でデッレデレになってからが本番。
サガプラのアグミ〇ン後輩に外れなし。

(4)海堂凪子
ファイター系先輩。CV:明羽杏子。
主人公にパワー系統の圧をかけるキャラ久しぶりに見た気がする。
合気道とサーファー。

(5)聖橘花
後輩兼先輩(√をやればわかる)。CV:左利ぴんく。
キャラ紹介順ではこの位置なんだが、間違いなくメインヒロイン。

(6)遠野律
義妹。CV:上原あおい。
安定と信頼の上原あおい妹。キャラとしても立ってる。

2 システム
ADVの基本的な機能は全部あるので、特段の不満はなし。
というより、久々にサガプラのゲームやるので…。

3 音楽・演出
特筆点はなし。

4 シナリオ:全体
全体としては、パッケージのメイン4人√はそれぞれのヒロインの深堀が、サブ2人は主人公についての深堀がメイン。
そのため、この作品の話としては、響、律及び橘花の3人で成立している。
橘花はグランド√のような感じもするが、そもそもそこまでに未回収の伏線が多くないため、グランド√なのかは議論の余地あり。
あとは基本的に重要な√は和水さんが出てくると思ってよい。

複数ライターの弊害でもあるが、各√で若干温度差がある。
またその関係でフラグ管理が面倒だったのか、プロローグが終わった後は各ヒロインのエピソードを選択するだけ。
とはいえ、選択肢の効率化を図ると事実上最後のヒロイン選択肢で√確定になるように調整されているゲームもあるため、
結局ユーザー側のセーブ&ロードになけなしの「ゲームしている感」を求めるか否かでしかない。
個人的には、正直これはこれでいいと思う。

シナリオの盛り上がりはサブ2人の方があるため、メインヒロインのルートの方が印象が薄いという妙な事になる。
正直、メインヒロインの√は大して起伏なくイチャイチャして終わり、というのも多い。
あと厳密に測定したわけではなく筆者の感覚的なものだが、メインヒロインのシナリオのテキスト量は最近のエロゲーにしてはちょっと多め。

主人公の諸問題(金がない等)は共通(プロローグ)で解決する。
メイン√では安心してヒロインの問題に注力できる親切設計。

5 シナリオ:個別
(1)響、理々、栞里、凪子
ミコさんのこと、肝試しの時に橘花が何故伝承に詳しいかなど、僅かながらグランドに回収を流している伏線もあるが、基本的に単にイチャついているだけ。特に理々はマジで単にイチャついて終わる。
栞里や凪子はスランプを通しての遊との交流もあるが、理々に関してはシナリオの起伏はほとんどない。
あと、何故か栞里のみエロシーンに選択肢がある(むしろここにしか選択肢がない)。

(2)律
妹ものテンプレシナリオ展開を交えつつ、遊の母親の伏線の回収、過去との決別を描く。
結構なクズ親。そりゃあの女呼びするわ…。
(似たような状況の家族をリアルで知っているが、やはり母親を「あの女」呼びしていた)。
エンディング時に橘花が遊の店に来ないことについて、シナリオを全編通した後にこのことを考え直すと切ないものがある。
(不在についての言及はないが、橘花のセリフがない)

(3)橘花
唯一のファンタジーシナリオ。
他の5人はファンタジー的な要素はなく、基本は主人公とヒロインの交流を持ってシナリオを構成している。
対して、この√だけは生霊など、ファンタジー要素が含まれているのが特徴。

この√をやるまでは、遊の生還理由が「奇跡的なもの」とだけの説明だが、実は橘花が助けた事が描写される。
あとは先述した「ミコさん」「玉浦神社の伝承について、なぜ橘花が詳しいか」なども回収。
(各√は独立しているため、肝試しはこのルートでも行う)

橘花の正体についてはある程度推察できるようになっているため、シナリオの結末自体はそこそこ早めに察しがつくと思う。
ただ、最後のデートとエンディング後の主人公のイニスタの更新は、心揺さぶられるポイント。
遊が岬家に入ることも描写され、この√はかなり問題を解決している。

6 考察
(1)遊と橘花及び和水との年齢差
遊が溺れたのが8歳でその時橘花は学園1年という説明がある。
栞里、律のシーンがある以上、学園1年でも18歳以上というお約束があるので、少なくとも遊と橘花の年齢差は10歳以上ということになる。
ちなみに、橘花と学年に差がない和水も遊と同年齢程度の差になるため、遊の母親と和水の姉妹の年齢差は
そこそこ大きかったのではないかと推察される(遊の母親20歳時点の子と仮定して、姉妹の年齢差が10年となる)。

(2)風見市の規模
学園は市立の描写がある一方、橘花√で結婚届を「区役所」に出すと遊が言っている。
以上より、風見市は行政区が設けられる政令指定都市レベルの自治体であると考えられる。
ちなみに政令市は少なくとも人口50万以上が要件(実際に50万で指定されることはないが)。

7 エロシーン
響と理々は4、栞里と凪子は5、橘花と律は3。
メイン4人はAfterでの回収が含まれているため、実はメインヒロインとサブヒロインの間にシナリオ中でのシーン数格差はあまりない。

響:浴衣、私服、フェスT、水着
理々:制服、水着、私服、バニー
栞里:制服、水着、制服自慰、私服、Vコス
凪子:私服、風呂全裸、制服、ウェットスーツ、道着
橘花:制服、私服、ネグリジェ
律:私服自慰、制服、バイト服

8 総合評価
シナリオとしては、よくもなく悪くもなくと言ったところ。
内容面で勝負するものではないため、今更期待する人間はいないとは思うが、はつゆきさくらレベルのものは期待できない(新島さんいないし)。

この作品の魅力はキャラクターになるため、結局キャラが好きになるかで評価点が変わると思われる。
シナリオも複数ライターのため、青春オムニバスみたいな感じはある。
その一方、微妙にグランドシナリオ要素を残したりと、若干振り切れていない面も散見。
(ただし、サブ2人はあくまで2キャラを通して主人公の物語を描写している部分もあることを補足)

いつものサガプラ絵師と人気エロゲ声優を登用しているため、キャラクターの記号としては強め。
あとはシナリオがどこまで波長が合うか、という点になろうかと思う。

結論として、平均ちょい上のところを狙って、一応そこはクリアした、という評価。

いじょ

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