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2016.10.12 Wed エロゲーレビュー:千恋*万花

ほぼ半期に1回しか更新してないblog
いや意外にエロゲやってる暇取れないのよね…。あと昔より攻略ペースおっそい…。

0.公式等
http://www.yuzu-soft.com/products/senren/

1.キャラについて
(1)朝武芳乃
センターヒロイン。CV遥そら。
ゆずの銀髪に外れなし、とは思うけど、エリナ、寧々ほどのインパクトはない。サノバの寧々がセンターながらかなり濃い目のキャラ付け、シナリオの扱いを受けていたことを考えると、比較的マイルド。
他のシナリオでも舞の奉納等で実務的な動きもちらほら。

(2)常陸茉子
芳乃お付の忍者。CV前k…小鳥居夕花。
オナガー枠兼個人的エロ枠。シナリオ入ると結構スイッチ入るというか、表向きには出てないキャラ付けになるので結構イメージは変わると思う。
個人的にプレイ前とプレイ後でもっとも評価を上げてきたキャラ。SD絵で甘えてくるところシーンで完全にやられた。忍者きたないさすが忍者きたない。
おっさん的な話するなら、声優名に「鳥居」「花」って入ると強い声優になる気がする。

(3)ムラサメ
幼刀。CV妹ヶs…佐藤みかん。
ロリババア枠。とはいえアフターでかなり知能の逆行が見られる気がする…。
シナリオでのご意見番等をこなすため、便利屋としても活躍。

(4)レナ・リヒテナウアー
おっぱい枠。CV五十s…沢澤砂羽。
何気シナリオ最重要キャラ。最終攻略が推奨されるけど、前知識0だと最後にやる気はあまり起きないので結構な罠。
北欧出身だが、リヒテナウアーで検索するとドイツの剣術家のwikiが一番頭にヒットする。

(5)鞍馬小春
サブ1。CV真宮ゆず。
特筆点がない…

(6)馬庭芦花
サブ2。CV西山冴希。ちなみにあえて上に倣って書くなら子供A。わかんねえよ!
素の状態でそこそこ強キャラなので、√あるのはちょっとうれしいなー、ってキャラ。
ただサブだからあんま印象に残らず、プレイ後だとさすがにメイン陣に印象はかっさらわれる。

2.システム
前回から機能強化された点は、グラフィック面のFullHDと、システム面でフローチャートが追加されたこと。
ボイスふぁぼ、オートモード設定など、話をストレスなく進める上で、必要十分な機能があるのでゆずは好きです。

レビュー書く上でここに項目書けないメーカー多いんだよな…。

3.音楽・演出
ついにEDの曲も各キャラで違うようになった。

4.シナリオ
サノバはグランドEDスタイルを取っているのに対し、こっちは各シナリオ対等タイプ。朝武家への呪い、というシナリオを軸に、各シナリオに伏線回収が任されている。
各シナリオのボリュームは結構抑えめなイメージ。サノバはグランド担当の寧々以外の3キャラのシナリオの長さに多少ばらつきがあったので、その点の差異はあまり感じない。

(1)各論
・共通
シナリオの中身については依代収集まで。シナリオの根幹から離れるサブシナリオが分岐する関係上、この時点で一応の解決は見られる。

・芳乃
呪いについて。呪いが「依代が砕かれたことによるコマの怒り」「お家争いの長男が放った呪詛」に分かれることに言及。
後者の最後っ屁について、芳乃とのキスがトリガーになるので、各シナリオの整合は取れる感じ。この部分はほぼ単独完結になるので、芳乃√は他シナリオへの絡みが結構薄い。
他、母親とのすれ違い等のサブテーマ。

センターヒロインの割には、このシナリオ単独だと主要な伏線は大して回収されない。センターヒロインからその辺りの色を抜きすぎてる感があると思う(この辺りは、寧々偏重のサノバでユーザー意見があった結果の構成と私は睨んでいる)。

・茉子
常陸家が朝武家からの分家(お家争いを起こした長男系列)であることを起点に、コマが知りたかった感情を茉子とクロスオーバーさせることでシナリオを展開する。
クライマックスのトリガーが偶発的なものなので、若干唐突感はある。

シナリオとして暗くしないためか、茉子の「私は機械」「お役目を果たすことだけを考えて~」という感情に対して、「でも朝武の皆様はやさしく、苦ではなかった」とつながるので、こういっては何だが結構頑張ってマイルドにしたなとは思う。
一歩間違えれば芳乃との確執が生まれてもおかしくない題材ではあるので。

ただ個人的にはここはもっと突っ込んで、茉子の感情にもう少し病み気味のエッセンスをぶっこんでいってもいいかなとは思った。さすがに「いいこちゃん」過ぎる感はある。
万人受けはしないだろうけど、この題材を取るなら芳乃との衝突は要素としていれても違和感はないとは考える。

それを踏まえ茉子の主人公依存度を上げて来られたら、間違いなく個人的に茉子が私的トップになっていたとは思う。

・ムラサメ
叢雨丸、御神体が軸。役目を終えた叢雨丸の奉納や、ムラサメの悔恨などがシナリオ要素となる。
一番話としては明るい、というか呪い絡みの話が大して出てこない。

ムラサメの体を500年保存した技術はなんなのか、等の根本的な部分はブン投げられているので、私的には一番評価がよくない。最後に叢雨丸からの感謝の言葉が述べられるシーンが伏線で、レナ√で回収される。

・レナ
この√のみ、起点が前倒しになり、最後の戦いにレナが噛むことで将臣への好意について違和感がないように配慮されている。
レナの先祖が穂織に来た流れ等を起点にシナリオのグランドというべき話が展開される。

この√のみ叢雲が登場。叢雨丸の誕生の背景から、茉子√の伏線回収であるコマの知りたかった感情、ムラサメ√の最後の声の伏線を回収しつつ、依代の正体、呪詛がどのようにしてかけられたか等の伏線を回収しつつエンドへと流していく。

(2)雑考
・裏テーマ
多くの√で家族愛についての言及がある。芳乃は母親とのすれ違い、ムラサメの悔恨は親の反対を振り切って人柱になったことというシナリオの結構な部分に絡むことであり、レナルートでも夢で「家族は一緒にいるもの」等のコマが見せた夢に使われている。

シナリオの背景に「叢雲とコマ」という家族愛がある関係で、やんわりと各ルートにそういった要素を振りまいているのではないかと推察される。
(じゃあ茉子√はなんなんだと言われると困ってしまうが。コマだけに(ここで呪詛を受ける))
(実はシナリオの当初にそういった要素を取り入れる予定があったのではないかとも取れるが、それはもう完全に邪推の域を出ないので、突っ込んだ言及は避ける)

・推奨√
上の各論を見てもらえるとわかりやすいが、このゲームの推奨√はキャラ紹介順じゃないかなーと思っている。
が、レナ√からやると叢雲とコマ、叢雨丸あたりの背景事情を分かった上でシナリオの理解は進むので、一長一短ではある。

ちなみに私は芳乃→レナ→ムラサメ→サブ2人→茉子でやった。

・本当に代わりの依代はなかったか
上記√でやったため、茉子√でコマをだけを引っこ抜いて入れておく依代を探す時に、「レナ√で叢雨丸を短く打ち直してるから、その破片があるな。それ使うのかな?」って考えていたら、実際は祓ってしまったというお話。

・シナリオ構成の雑考
グランド√を設ける場合、伏線をスッと回収できるのに対し、各シナリオに対等性を設けると、どうしても軸がブレがちになる。(この辺りを解決する手段は1つには√ロックもあるが、これまた賛否あって難しい)
この辺りはユーザーごとに求めるものが違うというのも大きい。
私自身は読み物性も求めるので、こういったシナリオがしっかりあるファンタジー物についてはグランド√があるものが結構好きであるが、Twitter等を見るとサノバのシナリオグランドシナリオ構成は否定的意見もそこそこ見られる。

その意見の背景は「攻略キャラに対する扱いの差」にアレルギーにあるように思う。(アレルギーというと結構強いので、そこがどうしても気になってしまうと言い換えるべきか)
それは突き詰めると「シナリオ」なのか「キャラ」なのか、という部分に帰結する問題であると考える。

5.エロシーン
オナニーするので茉子だけ6(オナニー2、通常4)、他メイン4、サブ3。

主君と同衾しているときにオナニーする忍者はどうなんだ。コマも困っちゃうだろ!(ここで呪詛を受ける

6.総合評価
高偏差値でバランスよくまとめられた良作、というのが一言の感想。
キャラの魅力をしっかり引き出して、言い方は悪いかもしれないが無難にまとめ上げている。

シナリオ面で一言述べるのであれば、先述した通り、前作サノバではグランドEDスタイルを取っているのに対し、こっちはオーソドックスなスタイルを取っている。そのせいもあり、このゲームをファンタジーな部分である呪いの点で、各シナリオに若干のばらつきが見られるが、まあ気にならない範囲と言えばそれまでだとは思う。

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