2ntブログ

逃亡者日記R

Home > エロゲーレビュー > エロゲーレビュー:ワールド・エレクション

2023.11.05 Sun エロゲーレビュー:ワールド・エレクション

何で田舎に籠もっているだけなのにこんなにエロゲの進み悪いんでしょうね…。

0 公式等

1 キャラ
筆者プレイ順はパーフィル→伊織→ファウラ→ソフィア→クルル→True→サブ全部

クルル→Trueの流れと他のルートで、シナリオのテンションに割りと差があるので、クルルは最後の方がいいと思う。
この項は基本的に攻略キャラしか載せないんだけど、このゲームはサブヒロインが7人攻略できるので、この項で載せるキャラがめちゃくちゃ多い…。

√ロックはTrueがクルル攻略で開放、サブヒロインは原則その世界のメインヒロインを攻略すると開放される仕組み。
ポン子は獣人だが人間界出身なので伊織攻略で、ムシュアは獣人なのでファウラ攻略で開放。
例外が紗月で、能力がTrueで明かされる関係でTrue攻略で開放(出身は人間界)。

(1)クルル
破壊神。CV:沢澤砂羽
センターヒロインで唯一の√2部構成。
ホームページで「機械帝国マキナインストーラー(?)」となっている「?」の意味はプレイ後に判明。
声優さんは今ではもうこの業界で声を聴くことは叶わないであろうあの人。

(2)ソフィア=ユースティ
劫魔界のお姫様。CV:風音
個人的にプレイ前と後で一番印象が変わったキャラ。√だとめちゃくちゃかわいい。
2016年のゲームだけあって声優が全体的に一昔感ある。

(3)獅子堂伊織
義妹。CV:上原あおい
一昔前の妹キャラのテンプレっぽいキャラ。

(4)パーフィル
恋天使。CV:秋野花
メインもう一人のまみずキャラ。

(5)ファウラ=リィナンス
獣人。CV:萌花ちょこ
不器用系の悪友ポジ。
獣人連中を連れた便利屋枠

(6)丹波ポン子
舎弟(ではないけど)。CV:あじ秋刀魚
大量にいるサブ攻略ヒロイン。
獅子堂軍団の初期メンバー

(7)ミナヨ
ロボ(PEF-374)。CV:桜川未央
純粋な機械帝国の攻略ヒロインはこのキャラだけ。サブヒロインだけど。
√は珍妙の一言だし、√ロックの都合上、シリアスなTrueの後にこのシナリオを読むことになるのでなんとも言えない気分になる。

(8)メロウ=アクリ
セイレーン。CV:桃井いちご
暴力ヒロインを久々に見た気がする。
√の入りがめちゃくちゃチョロい。大丈夫かこの娘…。

(9)チコ
魔獣。CV:奏雨
内面が幼い系のキャラ。ソフィアのお付き2人目。
能力はそこそこコピーされる。

(10)ミリエル
天使教師。CV:手塚りょうこ
正義執行!とか言う割には√では完全に酔った勢いでヤッてる。

(11)卦法院紗月
寮母さん。CV:御園生メイ
能力(呪香)がめちゃくちゃ強く、Trueでザルツエインに並ぶ活躍を見せる。
その伏線を√で回収する関係で、攻略可能になるのはミナヨと並んで最後。

(12)ムシュア=コーレクット
カラスの獣人。CV:かわしまりの
お金にがめつい選挙管理委員会。メロウと並ぶトラブルメーカー。
こいつはこいつで√での落ち方がすごい。

2 システム
2016年のゲームではあるが、お気に入りボイス登録などの機能はすでに存在。
立ち絵鑑賞はアペンドで機能付加とのこと。
どちらかと言うと、ホームページが今のWeb環境に適応しておらず見にくい。

3 音楽・演出
特筆点はない。クルル攻略中はタイトル画面が変わる。
(タイトル画面には2回行くことになる)

4 シナリオ
(0)全体として
頭の悪いタイプのWhirlpoolと見せかけて、クルル√は結構ガチ。
共通で各ヒロインとの交流や学園内の支持の獲得を描写し、個別はヒロインの掘り下げに集中している。後述するが、選挙自体は結果がヒロインとあまり関係なければ落選して終わるため、個別後の選挙描写は控えめ。

シナリオ全体を通したテーマである「異世界の統合」については、各個別ヒロインルートでも、敬の考え(理想)あるいはヒロインと結ばれることそのものにより描かれる。直接的な形で考えをぶつけ合うTrueルートは毛色が違うようにも感じられるが、テーマ性は作品全体で一貫しており、作品全体の読後感は悪くない。
作品全体を通したテーマをある程度脳に覚えさせてからTrueはやったほうがいいので、その意味でもクルルは最後に回すことを推奨する。

絵師さんが複数いることもこの場合はプラスに働き、違う絵師が担当することで違う世界の人なんだ、というのを若干意識しやすくなっている(実際はそこまで深く考えられていないんだろうけど…)

(1)クルル
メイン√。クルルが何者か、というある意味でゲームの最初の問に対する答えのシナリオとなる。
クルルが機械帝国ではなく幽界のチャンネルであり(シナリオ途中でミスリードが存在)、機械帝国により作られた"ヒト"であることが描かれる。
敬とクルルの世界を1つにすることに対する考え方のぶつけ合いは、敬があらゆる能力を借りて最終決戦に望み戦いに挑む、王道だけど熱い展開となっている。ここで巻かれた紗月の能力の伏線は、紗月シナリオで回収することになる。
一方で、何故敬はこの√で紗月の能力のことを知っていたのか、という疑問は残るが…。
五界ではなく六界の統合を果たすこのルートは、選挙(election)の枠を超えた、選択(selection)という意味で、Trueシナリオの題字である「ワールドセレクション」にふさわしい物となっている。

難点としては、他のシナリオと比べてガチ√になっているので、クルル自体とイチャイチャするのは相対的に少なく感じることか。

(2)ソフィア・伊織・パーフィル・ファウラ
他のメインヒロイン4名は、基本的な構成は一緒である。
√のかなり早い段階、生徒会選挙最後の1週で結ばれ(そもそも共通の段階でほぼ全員とフラグは立ちまくっているので)、生徒会組閣後でヒロインとイチャつき、それぞれのヒロインの問題を解決して終わる。
ヒロインの問題が生徒会に関わらないパーフィル(大天使昇格)及び伊織(伊織の能力)の√は、生徒会選挙には負けることになる。逆に、生徒会運営の中で問題が出てくるファウラ√や、シナリオの流れ上で敬が勝つことになるソフィア√は生徒会選挙に敬が勝つことになる。その辺りはシナリオの都合で割り振られている。

どの√も敬が最後にバシッとキメるので読後感はいいが、さすがの貫禄と言うべきか、ソフィアは一等上の盛り上がりとなる。モノリスの下りは中々のご都合主義感はあるけど、ザルツエインを同時に振る流れは悪くない。
あとの3人は能力というよりは考えや精神的な部分でキメる印象がある。総じて、主人公がかっこいいので好感が持てる。

(3)サブヒロイン7名
対して、サブヒロインのルートはミニルートとしているだけあってあまり頭が使われていない。1√は大体30分もあれば読み終わる。
Trueの伏線回収が行われる紗月√は、ヒロイン全員が集合しての「おめでとうございます!」がシナリオでは紗月に向けられているものの、ある意味ではプレイしたユーザーに対するお礼と見る考え方もでき、最後にやるのはとてもいいシナリオとなっている。一方で、ミナヨ√はかなりギャグ度が高いので、シリアスなTrue見た後にこれかよ…ってなりかねない。
といいつつ、マザーとミナヨのコントみたいなやり取りはTrueが終わっていないと意味がわからないので、難しいところだ…。

5 エロシーン
メインヒロイン5名はクリア後にシーン鑑賞で2つ追加シーンがある。クルル、伊織及びパーフィルが5枠、ソフィアとファウラが6枠で、サブは全員1枠。
やたら最初のエッチを外でやっているのは何故なんだ…。

クルル:制服初夜、私服、ウエディング、機械服、チア
ソフィア:野外制服初夜、生徒会室、風呂、自室、ソフィアの部屋、浴衣
伊織:私服初夜、メイド、制服、足コキ、水着
パーフィル:野外私服初夜、水着、制服、体操着手コキ、着物
ファウラ:野外制服初夜、私服パイズリ、生徒会室角オナ、教室、メイド、チャイナ
サブ:ミナヨを除いて、概ねそのヒロインが一番着用している服でのシーン。ミナヨだけ裸エプロン。

6 総合評価
全体としては悪くない。いい意味でシナリオの方向性は裏切られた。
一方、ギャグにしか思えない√をTrueの後に入れたり、そもそも攻略ヒロイン数が多すぎるなど、細かな問題点はある。

鯨神、発情スプリンクル、Pieces、アンレスなど、フルでまみずさんが原画をしているゲームがある中で、今更中々プレイ候補には上がりにくいとは思うが、クルルと気になるヒロインだけ、って形でもいいとは思うので、やってみるのもいいのではないだろうか。


以上

Comments

name
comment
comment form
(編集・削除用) :
管理者にだけ表示を許可