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2012.03.14 Wed エロゲーレビュー:はつゆきさくら(考察side)

こちらは考察です。
感想と比べよりネタバレ色が強くなるのでゲームが終わった後読むことをお勧めいたします。

【諸注意】
個人的主観に基づく意見です。考察で間違ったこと書いてあってもあまり激しく突っ込まないでね。まあ訂正は歓迎ですが。
あと今回の感想は、ベースとして2ちゃんねるエロゲー作品別のはつゆきさくらスレを参考にして、自分の意見を補足しているスタイルをとっております。

【キャラ考察】
以下はキャラを軸にした考察です。

▲桜以外のメインキャラ
●夜
・√考察
1、作品全体から見た√の立ち位置
1番目は生霊の伏線回収。ランの正体に繋がる重要な伏線である。生霊に絡むヒロインは夜しかいない。
2番目はゴーストダンス。卒業√でも夜の技として重要であるし、ゴーストを呼べる手段としては反魂香以外で唯一明示されているものである。
3番目は初雪が「ゴースト」として平和にエンディングを迎える√である。

2、初雪はエンディング時点でゴーストなのか?
作品の描写では生者としてエンディングを迎えているという可能性も否定はできない。
根拠としては3/21の大会にいた→復讐してない→人間になっているというものである。
ただ、これは大会のときはあずまにしか見えてなかったって描写があるので否定できる。

あと若干メタ的な考察になるが、生者として解釈すると希√との差別化が取れない。
綾と桜を除いたヒロイン3人の√では、初雪が最終的に取る選択肢が違っているものだと考えられる。
根拠としては、希√で明確に生者として初雪が帰還し、シロクマ√では明確に復讐を最後まで貫き消滅した描写である以上、夜ルートでも何らかの結末が描かれるべきであり、
他で描かれていなくて妥当な結末としてはゴースト化エンドくらいしかない。

3、初雪が生者として生きることを選べなかった理由とは
希√との対比になるが、夜√では夜の復活を助けるまでは決めてたけどその後のホテルでのサクヤとの会話でこれからのことは決めてない。
対して希√では「地獄の底から這い上がってでも」復活したいと思っている。

・キャラ考察
1、卒業√カラオケで夜の機嫌が悪かった理由
過去のスケート絡みのトラウマの延長線?

●綾
・√考察
1、作品全体から見た√の立ち位置
通常√で言えるのはこの作品の過去にあたる部分である。夜、シロクマ、希と違いこの√だけはifではない。
卒業派生は正直バッドエンドだと思う。

2、綾はランにも取りつかれたのか。
「彼女は反魂香によってなにか別の何かを呼び寄せてしまったんじゃないか?」とあるが、「俺の知ってる誰かの笑みだった」ってあるのでおそらくそう考えるのが適切。
そう考えたらカンテラに行った理由も納得できるので。
と考えると罠にかかった獲物に対する憐憫の目をしたってのは喫茶店に初雪を誘導できたことに対するランのリアクションだと考えられる。

3、プロローグでの綾の発言「死んだんじゃなかったかい」の考察
理由は2つ考えられる。一つは記憶混濁によってアキラとごっちゃになっている。もう一つは綾√の最後で「現世を捨てる。ゴーストになろう」って初雪が言って、それで綾は気を失ったから初雪が死んだと思っている。
個人的には後者の解釈の方が自然だと考える。前者だとシナリオ上なにも発展がない理由になってしまうので、過去(綾√)とのつながりを踏まえても後者がより自然だと考えられる。
ただこれに関しては他の描写がないので判断ができない。

・作品全体から見た綾の扱い
細かいところは後述するが、ナツユメでいう真樹√に近い。√上は歩以外のキャラより優遇はされているが、言い方はよろしくないが主軸のヒロインの踏み台になっている感がする。
そして救われていない。ゲーム中での描写で最終的な意味で結ばれているものはない。結局綾√で一回記憶をなくし、その後は片思いorお互い死ぬなので。

・綾のポジション考察
卒業√でとった、たとえ間違えていても初雪と添い遂げることを選んだということについて。
確かにゲーム全体として考えれば希や夜の方がはるかにいいポジションにいた。初雪を止める側だったので。
ただ初雪、もっといえばユーザー側として考えれば、たとえ間違えていたとしてもずっと付き従ってくれるヒロインというものは相当かわいいキャラであると思う。
そういった意味でも他のキャラとは違う立ち位置を確立できているのではないだろうか。

・シロクマルートの綾はどこに消えたのか。
綾の性格的にそのまま大学行って連絡なしは考えにくいので、カンテラ関連の記憶完全に消されたと考えるのが妥当か。
記憶ってそんなバンバン消せるのかという疑問は残るが、ランが綾にとりついていたいたことまで考えると、そう難しいことでもないのかもしれない。
アキラを消したことで記憶も失われたことを踏まえると、何らかの形で記憶ごとランを綾から除霊し、元の生活に戻したのではないかと考えられる。

●シロクマ
・√考察
1、作品全体から見た√の立ち位置
初雪が復讐を最後まで貫き通した結末を描いている√である。それ以上の描写は乏しいが、ラン=オーナー説の私的最大根拠はこのルートで示されていると思う。

2、桜とシロクマが初めて会ったときに桜がシロクマに感じていた匂いとは?
シロクマが市長の孫娘だからと推測される。

3、シロクマ√の軽さについての考察
企画段階ではそれなりに話に絡む予定だったけど話作ってるうちに
議員の孫ってポジションはやっぱりいらなくなって、キャラだけ残っちゃったって感じがする

2chのはつゆきスレそのまま抜粋。なんかそんな感じがする。

●希
・√考察
1、作品全体から見た√の立ち位置
初雪が生者としてエンディングを迎える√である。卒業√でも重要な「人間として生きる道」があるということを示している√だが、それは卒業√で明確に描写されているためこの√では匂わせる程度に留まっている。
ある意味では唯一のご都合ハッピーエンド。それも希人気に一役買っているのではないかと個人的には考えている。

2、爆弾の使い道
旧市街で爆発という描写があるので、おそらく過去の清算に使ったのではないか。

・初雪復活の理由
夜√考察でも書いたが、復讐のその先を考えたのがこの√だけ初雪が「お前に会いたいから地獄の底から再び這い上がってこよう」と言っている。

「死者が生者に干渉などできるか」「逆もしかり、生者が死者に干渉しようなどと、おこがましい」これを体育館で言っているということは、この時点で復讐をする気がさらさらないということだと考えられる。

▲シナリオ上重要なサブキャラ
●ラン
・ラン=カンテラオーナー
直接の言及はないが、可能性は高いと考える。論拠は以下。

1、夜√
ゴースト「カンテラのオーナーがあなたを呼んでいます」
→ホテルにいるゴーストに近い人物であると推測される。

その後のオーナーとのやり取り全体
→これだけだとオーナー≠ランでも分からなくもないが、オーナー=ランとすると合点がいく。

2、シロクマ√
「(子供を巻き込むなという)あなたの言葉、私にはキツかった」
卒業√までやっているとわかるが、決定打。
ランは子供(初雪)を巻き込み復讐をしているのであるし、子供を巻き込んで何かをしているキャラは作中ではランしかいない。

3、卒業ルート
状況による推察にすぎないが、綾にはつゆきの行く末を頼む部分が、オーナーなりに復讐の後の初雪が孤独にならないように配慮しているように
取れる。

4、声優
オーナーとランは声優が同じらしい。俺にはわからんかった。

5、カフェ全体
人形カフェなのがヒント。ランは人形。

・ずっと入院しているランの収入源
生きてる人間の協力者。だからこそシロクマを捕獲できた。

・ランの年齢
敦から初雪の保護者を頼まれる→事故当時ですでに18くらい?
そこから10年ってことは…深くは語るまい。

・ラン本体
オリエント工業製品だよな。むしろ何を考えてホール付けたんだよ…。

・ランがシナリオに与えた状況のまとめ
綾√:ほぼランが状況を掌握。
夜√:ランが主人公の生き方を容認。(3月1日のオーナーとのやり取り)
シロクマ√:これまたほぼ思惑通り。
卒業√:綾を唆して状況に関与。

希√:ニート

●サクヤ
・卒業√で、サクヤは初雪に恋をしていたのか?
最後の宮棟の発言、写真ではつゆきの上にちゃっかり乗っていることから、その線が濃厚だと思われる。
まさかのはつゆきサクヤ。

・サクヤの人間関係考察
1、綾
相当悪い。サクヤからしてみたら2年間かけて桜のためにお膳立てしようとしていたのに、綾が脇からもっていこうとしているのは正直たまったものではないだろう。「なんなのこの人?」的な扱いなのではないだろうか。
その後も「これは桜と彼の物語だ、あなたはお呼びじゃないの。あなたこそゴーストなの」の発言とか相当キツイ。まあこれはワンチャンサクヤが嫉妬している可能性も無きにしも非ず。

2、夜
結構甘い。夜√ではメアを止めに行って来い的な発言もするし、卒業√でも結構信頼が厚い部分が見て取れる。
おそらく桜と仲が良かったからではないだろうか。

3、シロクマ
シロクマ√でエンディング後桜としてシロクマを見守っているあたり、好意的。
っていうか綾以外みんなに結構甘いw

4、初雪
なんだかんだで初雪にとどめは刺していない。街の守り神が殺生をするのはいかがなものか的な考えがあったのかもしれんが、単純に境遇に同情しているのではないだろうか。

▲サブキャラ
●恵
シロクマ√の本屋のおばさんの娘なのではないだろうか。

●来栖
個人的なイメージとしてはミスリード担当キャラ。
何かありそうで、結局あまりなかった。

●宮棟
・立ち位置考察
カスガ総代として、サクヤのバックアップ。最終的な目標は爆破事故後の清算である、桜および初雪の無力化。
宮棟の考えは観劇場面を読み返せば分かるが、内田川邊が滅ぶようなことは阻止するということ。
それを考えると余計なことであるサクヤに従わず独断で桜の消滅に走ったことなどの説明はつく。
卒業BADの綾への扱いはよくわからないが…。

卒業BADのみおそらく死亡。

▲はつゆきさくら
●桜
・√考察
1、作品全体から見た√の立ち位置
強制BADに関しては唯一桜がゴーストプリンセスとして大暴れする√。
卒業√に関しては言うまでもなく、はつゆきさくらというゲームの根幹。

・ホテルにあった小さな女の子のミイラは桜なのか
これに関しては私的には非常に残念だが、実際の登場人物で死亡していて、その中であそこにいる理由を持っているのが桜以外にないのでおそらく桜だろう。また四季本のショートストーリーにもそれを匂わせる描写がある。

ということはやはり桜は死んでいるという解釈をせざるを得ない。ただそれだといまいち腑に落ちないのが「今こそ、私もあなたも、生者になるか死者になるかを決定するの」というセリフである。これに関しては、マジでわからない。

・桜はゴーストになったのか
エンディングの写真に参加できる以上は、何らかの形で存在はしていると解釈できる。
脳内でアフターストーリーを妄想するならこの解釈は必須。

・桜のカードの出所
サクヤのバックアップを考えるとおそらくカスガで出していたのだろうと推測。

・桜がどこに帰っていたのか
性質上街からは出られないはずなので電車に乗って適当に帰っているのだろうと推測。

●初雪
・復讐
初雪は2つ復讐の復讐を持っていて、1つはサクヤへの復讐、もう1つが爆破を容認した佐々木への復讐。
初雪自体に後者の復讐を強く行う動機があるわけではないのが、はつゆきさくら全体のポイントである。
元々の動機がランとの再会のためというものであり、復讐の動機としては結構不純であるし、冷静に考えれば復讐したからといって再会できるなんておかしな話ではある。
結局復讐を目的ではなく、手段においているところに初雪の弱さがあると思う。

正直、ゴーストチャイルドとかぬかしている割には全然強い描写がないw
初雪が強く見える時はヒロインのために何かやっているときで、復讐の時はからっきし弱い。

・卒業後の初雪
どうすんだろ…

【シナリオ、その他考察】
以下はキャラに関する以外の考察。
ただ個人的に疲れたこともあって箇条書きで淡々と考察しているだけですw

●サクヤが手に負えない何か、とは?
卒業√で桜の告白に初雪が返事しようとする場面にサクヤが守る自信がないような何かが近付いてる的な発言があったが、あれは何か。
一つは桜に憑いていたゴースト。ただこれはサクヤが手に負えないはずがない。
もう一つ考えられるのは大野敦。強さ、状況も考えると一番妥当性が高い。
あとは場所的にナイトメアも考えられるが、初雪でなんとかなるレベルでサクヤがどうにもならないとは考えにくい。

●ホテル爆発事件の真相
宮棟曰く、大野の右腕的ポジの奴が川邉側に通じた結果の粛清らしい。
ただシロクマ√で佐々木が「止めなかった」とも言ってるので、佐々木としても大野を殺すことまでは求めてなかったが裏切り者一派が忠誠を示すために先走った可能性もある。

●ホテルホッシェンポロッツの謎
電気・水道・テレビ回線・ダイニング完備してるホッシェンプロッツについての考察。

一つ考えられるのが、ライフラインは旧内田市の偉いさん方が手を回している可能性。非主流派(ラン側)の人間がはつゆきのバックアップのために運用しているのが一番可能性が高い。
もしくは初雪が生活困難になって万一死亡すると桜が暴走しかねないのでカスガ主流派が手を回している可能性もある。

●卒業アルバムのタイトル
「はつゆきさくら」しか考えられないと思う。

●鏡の伏線
chapter7のうわさにあるゴーストにあった時の対処法で鏡を見せればいいという伏線について。
「桜が美容室でずっと目を閉じていて、美容師さんが困ってた」という夜の発言の伏線回収だと考えられる。

●カスガ考察
・流れ
過去話では旧内田市の中枢で大野がカスガを率いていたとある。そこで爆破事件が起きる。
ここで大野の遺志を継ぐ人間、ランをはじめとする一派と現在の宮棟が総代を務めるカスガと分裂したのではないかと考えられる。

・組織としての考え
宮棟自身の考えは、キャラ考察を参照いただきたいが、市の平和を第一に考えているが佐々木自体にあまり思い入れはないと考えられる。
(桜消滅後の初雪のテロなどは「警察等に任せても良い話」と思っているので)
しかしシロクマ√でカスガの男がシロクマに対し「お嬢様」といっているので、なんかしらの関係はやはりあるのだろう。
サクヤがシロクマのサポートに当たっているあたりでもそれは伺える。

・初雪へのアプローチ
ホテルホッシェンポロッツの考察でも行ったが、カスガは主流派、非主流派共に初雪のサポートにあたる理由は持っている。
主流派は初雪に万一のことがあると桜の暴走を招くため、非主流派が生活基盤を与えることを黙認していた節はある。
また元が大野率いるカスガなので、その息子に対する初雪にも思うところはあったのかもしれない。
ただ宮棟自身はサンプルとしての興味しかなかったようだが。

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