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逃亡者日記R

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2015.03.05 Thu エロゲーレビュー:サノバウィッチ

0.作品データ
http://www.yuzu-soft.com/new/product/sothewitch/index.html

綾地寧々 CV:桐谷華
因幡めぐる CV:遥そら
椎葉紬 CV:黒咲そら
戸隠憧子 CV:明科まなさ
仮屋和奏 CV:小鳥居夕花

1.キャラについて
・綾地寧々
銀髪センターヒロイン。個人的桐谷華最強伝説まである。
桐谷華さんって声はすごい好きなんだけど、作中で一番好きなキャラを担当するのお計さん以来なかったので、個人的に「ようやくかー…」感ある。
√絡めて評価すると個人的には一番好き。いじらしさ、愛を一番感じる。

・因幡めぐる
後輩遥そら。ヘンタイセンパイ、マジエロセンパイなど、要素面ではしっかり抑えてる感。
ただ如何せん√が…。

・椎葉紬
CVは最近エロゲに出てきた愛の人。
従来のゆずゲー好きな人はこの娘推す人が多い感。私も最初はこの娘推しでした。

・戸隠憧子
CVミズハス。ようがす先輩。オムライスってエロいという謎の発言が目立つ。

・仮屋和奏
隠れた癒し。EDのムービー一番好きだったりする。

2.システム
ボイスふぁぼ、オートモード設定など、システム面でさらに洗練されている感。話をストレスなく進める上で、必要十分な機能がついているので評価。

3.音楽・演出
各キャラのエンドムービーが違うのは嬉しかったり。和奏のEDかなり好き。

4.シナリオ
考察面を下記に譲るので、シナリオ面全般の評価。
まず、天色と比較すると長く感じる。特に寧々、めぐる。

寧々はRESTARTという特殊演出まであるので、話自体はかなり長い。ただ、シナリオ面で練られているので(ただし、最近のゆずを考えると若干毛色が違う)個人的には長く感じなかった。特に月天アニメ最終回(※1)付近を想起させる、さよならを前提としたデート、そこからの別離、そして再会(かどうかは個人的に疑問符を付けますが。詳細は後述)の流れは、プレイヤーをしっかり引きこんだと思う。
寧々√が好きな理由が、主人公と寧々の2人が別世界(※2)に移る事による、お互いが境遇面でも特別な関係の恋愛をする辺りが評価点。加えて、2人の思い出を違った関係で追体験してるところもいい演出かなと思う。
√の締めは残りのメイン3人の分岐点となるハロウィンパーティーの2回目、というのは大方のプレイヤーが想定しうるところであったと思う。ここまでは柊史も寧々も記憶を持っているが、ここから先はお互いも知らない未来がようやく始まるということになる。それを締めにもってくるのは、テンプレであれど王道演出で締めたな、と感じる。

と、ここまで書いたが、寧々√だけダントツで毛色が違う作品であることも付しておかなくてはならない。
同じ魔女である紬については、どちらかというとアルプであるアカギとの関係性が軸で、「何が紬の願いか」というのはアルプが出てくるための前提条件に過ぎないため、すさまじくいいかげんな理由になっている。さすがに頭が弱すぎないか、と思わなくもない。(※3)
最近のゆずゲーが好きな人はこれくらいコメディしてた方が好き、という話もある。実際、紬が周囲では一番評価が高い。

憧子はアルプとの恋愛、が主軸となる。√として悪くはなくシリアス面の演出も悪くないが、若干主人公がおかしい。
和奏はサブヒロインのため、魔法、願いなどの話はブン投げて、単純に青春してる感じがある。実は昔クラスメイトだったぜ設定が登場するので若干驚くが。

問題はめぐる。長い上に他の√と違ってエロシーンの突入が相当後ろになっている。さらに主人公の能力がかなりシナリオに悪影響を及ぼしており、正直って主人公が気持ち悪い。
個人的に天色の評価が低い理由として「主人公の設定(※4)」を挙げているのだが、感情がある程度わかる、というのがいかに恋愛ADVで話をつくるのにめんどくさいかがよくわかる。(※5)

※1:まもって守護月天!というガンガンのマンガ。アニメ化して、ラス前が「突然さよなら!涙のデート」、最終回が「愛は運命を超えて」と続く。
※2:正しくは別の世界線という表現になると思う。
※3:一方で寧々は「願い」が話の軸、RESTARTに至る理由となっている。果たしてそれが寧々にとって最終的に幸せだったのか、については大いに疑問が付く結果ではあるが
※4:教師。ティア√以外すべてで教え子との恋愛に悩む主人公の描写が入るため非常にウザい。
※5:ちなみに他の√だと割と空気能力になる。憧子√のみ主人公の能力が作用しない理由が描かれ、コミュニケーションに悩む主人公の描写が入るためそこそこに評価。

5.エロシーン
オナニーさせられるので寧々だけやたら多い。あとは各キャラ4のサブ和奏だけ3。
オナニー好きならいいかもしれない(こなみかん

6.総合評価
寧々だけシナリオを頑張った理由が、果たして「シリアス(=寧々)と従来のゆず(=紬)を平行させようとした結果」なのか、単純に決算とかの大人の事情で寧々だけで力尽きた結果なのか何ともいえないところではある。
いわゆる寧々だけグランドエンディングを指向したようなシステム面、シナリオ面の演出があるため、実はその手のゲームを作ろうとしたのではないか、と思わなくもない。

Twitterでは賛否両論あるけど、まあ致命的なレベルではないので別に大きな問題はないと思う。めぐる√も好きって人もいるにはいるので。個人的に寧々√の試みは評価したいので、従来の色を殺さない程度にこういった面も強化していただければと思った次第。

考察は別に日記立てますぞ。